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第6話 抗争は終わる
直は帰らせた、親父とマゴちゃんと机を囲み、大人2人は酒を飲んでいた。
「いやぁーほんま京間も春樹も大きゅうなって、おじちゃんびっくりばい」
「あはは、いちを年はとってるからね」
「そげんこと言うたら俺はもうどんどんじじいになるばい」
「おい、それ言ったら俺もじじいになるわ、ガハハハ」
「で、今日はどうしてこっちに泊まりに来たの?」
「なんや、泊まりに来たらつまらんのか?」
「いや、ダメじゃないけどさ、京間兄貴と話してたんでしょ?」
「……そのことなんだけど春樹、跡継ぎは京間に次がせることにした」
「え?」
「最近のお前達を見ていたらな、本邸は京間、別邸は春樹でも良いようなきがしてな、春樹の傘下に早瀬組と十和田組、あと東雲組も置く、でマゴもお前の傘下にしようと思ってる」
「マゴちゃんも?」
「そうだ、早瀬組は早稲田組と同じくわりと強い勢力だからなにかあったら頼ってもいいしってな感じだ、どうだ?」
「マゴちゃんがいたら心強いけど、兄貴はそれでいいって?」
「ああ、昨日話した結果だ」
「そっか、よかった」
「まぁ強さは別邸の京間のほうが強いからなにか言われた時は従わないといけないがな、まぁでも俺がおっちむまでは頭領の座は譲らないからな」
「うん、分かった」
「これで抗争も少しは収まるんやなかかな」
「うん、じゃぁこれでようやく街を気兼ねなく歩けるんだな」
「まぁ俺もまだこっちいるし、なにかあった時は呼んでくれ」
「はい」
ひとまず一件落着だな。
マゴちゃんいれば強い味方だし
寝る支度をしてベッドに入り目を閉じるが俺は今日の夢を思い出した。
「あんあん//」
激しく喘いでいるのは俺だなんで?
体が動かない、声も出ない、これは恐怖??
誰かに上に乗っかられている気がする、でも誰が?
「春樹の中、すごいぐずぐずだね、ああ、怖いのかな? 中が締まった」
「はっ!?」
目を開け電気をつけた。
「誰もいない……なんで俺体おかしくなってる……」
夢では誰かに犯されているシーンがたびたび出てくるようになった。
そして夢射……そこは我慢しろよ、俺!!
「坊、どうされました?」
「いや、大丈夫」
「そうですか、急に電気がついたので」
「うん、と……トイレだよ」
「そうですか」
といい部下は立ち去った。
耳元に残るあの声は直だ。
ってことは俺直で妄想して……。
ガーン。
絶対に悟られないようにしないと。
次の日
家の前にいた直の顔を見るなり赤くなりズカズカと学校に足早で向かった。
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