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この世で一番ほしいプレゼント♡‬番外編 運命の人10

♡♡♡  父親に頼まれた書類仕事を書斎でこなしているのが、妙につまらなすぎて、ぼんやり考え事をしているアンドレアを眺めるカール。 (アンドレア様、書類をめくる手が止まっているけれど、注意を促したほうがいいのか。それとも休憩を促したほうがいいのか、迷ってしまいますね)  備え付けのソファに座り、別の仕事をこなしているカールは、主の体調を気遣いつつ、その姿を横目で眺めた。どこか物憂いな面持ちで見つめている視線に気づかずに、アンドレアは苦悩し続ける。 《カールの誕生日プレゼントが、三年続けてオーダーメイド品にならないようにせねば。しかも今回は俺の告白もプラスされるワケだし、特別なものにしてみたい》  それぞれの思考は、互いのことを考えているのに、見事にすれ違っているのを、ふたりは当然知らない。 「アンドレア様、なにかお困りですか?」 「へっ?」  カールに声をかけられ、アンドレアはやっと我に返る。目の前のソファから自分に視線を飛ばし、心配そうに見つめるカールを認識し、やってしまったと後悔する。 「当主様から頼まれたお仕事が、難しいのでしょうか?」 「悪い。別なことを考えていたせいで、その仕事に集中できなかった」 「では提案です。今のお仕事を早く終えれば、考え事に集中するお時間を差し上げます」 「それって――」  アンドレアが首を傾げて、眉根を寄せる。 「短時間ですが、貴方様の変わりを私が勤めましょう」 《カールのことを考える時間を作るために、カールが働くとか、どう考えてもおかしいだろ!》 「そこまでしなくていい。とにかくなんとかやりきってみせるから、フォローを頼む」  こうしてカールがフォローすることで、想像以上に仕事を早く終えることができたアンドレアは、自身の時間を作ることに成功し、いいアイデアを閃かせることができたのだった。

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