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11/9 ランタナ

花言葉 心変わり 合意 協力 厳格 「それで?今回はどんな子と火遊びしてきたわけ?」 「んーとねー。ちょー可愛い子だったんだけどさ、彼氏持ちだったらしいー。あはは〜」 ボロボロになった服で真っ赤になった頬を押さえ呑気に笑っている男に呆れてため息が出る 「お前なぁ…前も同じような奴引っ掛けて同じようにぶっ叩かれて帰ってきてたようなきがするんだけど?」 「うん!そういえばそだねー。でもほんとに可愛かったんだもん」 「ほら、とりあえず手当するから一回風呂入って体洗ってこい」 「はーい!いつもありがとー!じゃ風呂借りるねー」 そう言ってそそくさと風呂場に向かう お風呂に入っている間に脱ぎ散らかされた服の大まかな汚れをはたきおとして、手洗いできるところは綺麗にして洗濯機に入れる。あとは救急箱だしてと 「はぁ…」 ふと、手慣れすぎている自分が嫌になる。 可愛かったんだもんはいつもの決まり文句で、そう言って毎度毎度、男を引っ掛けては盛大にやらかしてここに帰ってくる。今日だってきっとそういう場所に行っていて、可愛いからって手を出そうとしたところをその彼氏に見つかってボッコボコにされたとかだろうし。というか、なんで恋人持ちのやつがそんなとこにいるんだっていう話だけど。まぁ男ってそういうものなのかもしれない…俺だったらそんなこと絶対しない。好きなやつ以外に触れたり触れられたりは嫌だしなぁ。 「ほんと、俺にしときゃいいのに…」 ひとりごちていたらバタンとお風呂場の扉から素っ裸のやつがでてきた。 「お風呂ありがとー。思ったより怪我してたみたい。石鹸沁みたー」 「はいはい…はよこっち来い。体拭いたら手当するから」 「はーい!よろしく〜」 ニコニコしながら俺の前に背を向けて座る。何が楽しいんだか…まぁ役得だと思うべきか 親友という立場はこいつの近くにいるにはいい間柄だ。代わりにそれより先に踏み込むことができないけれど、俺も別に望んではいないからこれでいいと思っている。というか、そう思うべきだと自分に言い聞かせている とりあえず、八つ当たりに青あざになってるところ一発上から叩いとくか バシンっ!! 「いっったぁぁぁあ?!?!」 「よし、少しスカッとした」 「え?!どういうこと?!」 「別になんでもない」

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