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11/24 ガマズミ

花言葉 結合 私を無視しないでください 朝起床の時間、いつものように担当執事として主人の部屋に向かい陽の光を遮っているカーテンを開ける 「主様!おはようございます!今日もよい天気ですよ。」 「んん……まだ……」 布団に潜り子どものように起き上がるのを拒む成人男性 「ダメですよ。今日は大事な大事なご予定がございますので、早く起きて支度していただかないと、間に合わないのです!ほら!布団からでてください!」 布団を引っぺがそうとするが抵抗される 「やーめーろーよー」 「やめません!そもそもこれからこの家を背負って立つ人間がそんな体たらくでどうするのですか。まったく…先代様はもっとしっかりなさっていたというのに」 「うーるーさーいーお父様はお父様、オレはオレなの」 そう言って拗ねたようにさらに布団をつかむ力を強めてくる 「はぁ、またそんなこと言って…いつまでも子どものままではいられないんですよ。少しは自覚を」 「じゃあお前もお父様でなくオレが主人だってことを自覚してほしいもんだね。いっつも事あるごとに先代様は先代様はって」 「あーはいはい。すみませんでした。ワタシノケイアイスル主人ハアナタサマデス。これでよろしいですか?」 「よくなーい!めんどくさそうだし!棒読みだった!!あと、ちゃんとオレ"だけ"って言え!この浮気者ー!!!」 「ちっ…」 「あー!!!今舌打ちしたな?!主に向かって舌打ちした!!やっぱりお前はオレのことなんか主人だと思ってないんだろ!?だから、そうやってめんどくさそうな態度とるんだ!!」 布団から顔を出してこちらを睨みつけながら叫ぶ にこりと顔面に笑顔を貼り付けて対応してやる 「おっとこれは失礼しました。主様があまりにも幼稚なことをおっしゃるものでびっくりして、つい」 「笑って誤魔化そうったってそうは行かねーからな!謝るまでぜーーったい!こっからでてやんね!!」 「はぁ……」 このガキめ…今日は一段とやかましいな まぁ十中八九今日の予定が関係しているんだろうけど… 再び布団に潜って丸くなっている目の前の男にだけ聞こえるように近寄って囁く 「俺はこの家に雇われている執事だ。だからお前だけのモノにはなってやれない。」 「………そんなの、知ってる……」 「でも、お前がこの家を継いで俺のことを専属にしてしまえば正真正銘お前"だけ"のモノになってやるよ。もちろん身の回りの世話からなにからナニまで、な?」 俺が言い終わるとほぼ同時に思いっきり布団を跳ね除けて勢いよくこちらに詰め寄ってくる 「っ?!?!ほんとか?!?!?!オレが家を継いだらお前を独占できるんだな!?ちゃんとオレのことだけ見てくれるんだな?!?!」 「…ごほん…はい。もちろんですよ、主様。当主となられた暁にはわたしは身も心もあなた様に捧げましょう」 「身も、、心も、、、?」 「はい。わたしの全てを」 「〜〜〜!!!約束だぞ!!絶対絶対ぜっーーーたい!!約束だからな!!!後になってやっぱなしとか許さねーから!!!」 「はい。」 「よっし!!!じゃあ今日の当主交代のお披露目会!!完璧に成功させてやる!!!」 「はい!その意気です」 オレだって早くお前だけのモノになりたいんだから…そうしてもらわないとここにいる意味がなくなるんでね 「全力でサポートいたします。まずはお着替えとご朝食ですね。長丁場になると思われますのでしっかりと栄養を取っておいてください」 「おう!!!」

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