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12/23 ヒヤシンス

花言葉 悲しみを超えた愛 嫉妬 変わらぬ愛 何度嘘を吐かれようが 何度傷をつけられようが 何度捨てられようが 関係ない だって僕には主様しかいないから 何度だって信じるし 何度だって笑顔で耐えるし 何度だっておそばに戻ります そう!これはもはや忠誠心などを超えたモノ!そう!!これこそ愛なのです!!!! 「ね、あるじさま?ぼくはこんなにあるじさまのことをあいしているのです。だからはなれようだなんてかなしいこといわないでください。ぼくはあるじさまがいないとそんざいするかちすらないのですから。あるじさまにおつかえすることがぼくのただひとつのやくめなのですよ。だから、だからだからだから!!!ぼくをおいてとおくにいなにいでください!!!」 「…………」 「あるじさま!!おねがいです!!めをあけてください!!!ぼくを、、ぼくをひとりにしないで…」 ベッドに横たわる主の身体に触れながら執事は涙をこぼす 主はこの姿を見せたくなかったのだろう、心にもない罵声や叱責、あまつさえ不本意な体罰などを執事に対して行い、執事が自分を捨てるように、自分に失望するように仕向けていたのだから しかし、執事はそれを見抜いていた。日に日に弱っていく主の身体に気がついていたのだ。 だから、そばから絶対に離れようとしなかった 最後の最後まで主が助かると信じて疑わず仕えていたのだ しかし想いは届かず主は今永い眠りについた 執事は冷たくなった手の甲に口付けを落とす 「お別れはすんだかい?」 突然後ろから声がかかる どことなく今横たわっている主と雰囲気が似ている 「…………」 「主人を無視するとは良い度胸だね」 「おまえなんかあるじじゃない。ぼくのあるじはこのかただけだ」 短い命を悟っていた主は自分がこうなった時のために執事の次の職場まで準備していた様で いま後ろから声をかけたのは1人になったあとの執事を任された遠い血縁にあたる男 「これは骨が折れるな……」 果たして執事はこの新しい主に忠誠を捧げることはできるのだろうか

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