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12/25 赤いポイセンチア

花言葉 祝福 聖夜 私の心は燃えている クリスマス当日 恋人や家族で幸せな時間を過ごす日 そして朝起きたらサンタからのプレゼントが枕元に…… 「すぅ…すぅ…」 「………」 枕元にプレゼント……ではなくなんか見るからに幼い男の子が隣で寝ていたのだが?!?!?! いやいやいやいやいや!!もしかして俺ついにやらかしたか?!まっっったく記憶にない!!!昨日は1人身仲間たちと夜中まで飲み歩いてそのまま解散、帰宅したはず いくら恋人がいなくて寂しいからってこんな小さい子を引っかかるようなことはしていない!!はず…いや、するはずない。だって俺のタイプは年上のエロいおねぇさんなのだから!!! 「んぅ……」 「?!?!」びくぅっ モゾモゾと動き出した隣の謎の人物に思い切り身体がびくつく 俺が起き上がったせいで布団がずれたらしく起こしてしまったみたいだ 少し開いた目を手で擦っている あ、そんな強くしたら痕にな……ってそんなことはどうでもよくて!一体何者なんだ… 「…ふぁ……あ……おはようございます」 「っ…お、おは、よう、ございます??」 目を擦るのを止めようと中途半端に伸ばした手を捕まれてにへらと笑みを浮かべた少年 突然のことにビビりまくり鸚鵡返しすることしかできなかった 掴んだ手をにぎにぎと触って満足そうに笑っている少年 な、なんだこの生き物は、かわ、いい??? ってそうじゃないそうじゃない!!! 「あ、あの……」 「はい、なんでしょうか?」 「君、は、いったい…」 誰でどうしてここに?と聞こうとしたら少年は目を覚醒させバッと起き上がった 「ああ!!そうでした!!!僕は神様から遣わされた者、つまり天使です!!」 ドーンという効果音がつきそうなくらい胸を張って答えてくれるが 「かみ……てんし………ああ、夢か。昨日だいぶ飲んだもんな、そりゃ変な夢も見るよな。よしもう一回寝るか…」 「ちょ、ちょちょちょちょ!!夢じゃないですよ!!1人寂しく聖夜を過ごすあなたに祝福を!と神様が僕をここに送り込んだのです!ほんとですよ!」 二度寝するために横になり目を閉じようとしたが少年に肩をゆすられて阻止された 「おい、1人寂しくは余計だろ。ていうか、なんでその神様とやらがわざわざ俺なんかに」 なんか余計な言葉が聞こえたのと内容も訳わからんがつまりどういうことだ? 「…そ、それは………たいとのことでして…」 「なんだって?」 「えっと……ボーイズラブなるものが見たい、とのことでして……」 「………はぁああ?!?!?!」 「すっすみません!!僕も神の力をそんな私利私欲のために使うのは良くないと止めはしたんですが……」 「ですが?っていうかなんで俺なんだよ。他にもこの世の中独り身で寂しいやつなんて星の数ほどいるだろう」 あ、なんか自分で言ってて悲しくなってきた 「………僕が選んだのです。その、貴方がめちゃくちゃ好みのタイプど真ん中だったもので…」 「はい?!?」 顔を赤らめてしおらしくそう言う自称天使の少年 これまで生きてきてモテたことなどない人間にその言葉はクリティカルヒットするぞ!! こっちまで恥ずかしくなるだろ! 「ということで、僕とボーイズラブしましょう?」 そう言って身体をこちらに寄せてくる 「いやいやいや!!何がということでだ!!ていうか押し倒そうとするな!」 「だって、朝起きたときからずっと…コレ、硬いままですよ?」 「んっ…」 そっと下半身を撫でられて声を出してしまう 「わぁ…やっぱり素敵な声で鳴かれるのですね。もっと聞かせてください」 ついさっきまで幼い少年のような目をしていた目の前の人物が今は獲物を狩る猛獣のようにぎらついた表情をこちらに向けてくる 「ま、まて…まってください!こころの準備がっ」 「大丈夫です。安心してください。人間の性交渉についてはちゃんと下調べして全部頭に叩き込んであるので」 「何に安心しろと?!ていうか…その……触るのやめてもらっていいですか?」 「なぜです?さっきから頬があかくなって心拍数もあがっていますし、気持ちいいのでは?」 「いや、うん。気持ちいいのがまずいからやめてって言ってるんだけど」 「気持ちいいならいいではないですか。むしろ、もっと感じて声を聞かせてほしいです」 「あっ?!」 ズボンの上から触っていた手をその中に突っ込んで直接触れてきた やばいやばいやばい!自分以外に触られたことなんて久しくなかったから人肌、いや天使肌?めちゃくちゃ気持ちいいんだが! 「んん…ふっ……ああ……や、やめ、ろってば」 「あはっ…いい声と顔ですね。すごくタイプです」 「っ……やめ」 身体小さいくせに力強すぎだろ!押し返してもびくともしない 「気持ちいいことたくさんしましょうね」 耳元で囁かれて段々と力が抜けていく感じがした 「な、んだこれ…」 「少し力を使わせていただきました」 曰くしばらくの間体の自由を奪う力をかけたとか にこりと笑う顔は確かに天使のように儚く可憐だが、俺には天使というより悪魔にしか見えない 「じゃあ、もっと気持ちよくなりましょう、ね?」 「ひぃっ!!」 このあと散々鳴されて色々と大事なものを失った いやまぁ確かに天国見るほど気持ちよかったんですけどね

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