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マッチ売りの娼年 2

 ちゅこ と湿っぽい音がして繊細な動きで指先がけなげに立ち上がるソコの先端を擦るように刺激する。  そうすると少年の口からこらえきれなかった嬌声が上がって……人影はごくりと唾を飲み込もうとしたが、指先に迫る熱に慌てて飛び上がった。  指先から離れたマッチが小さな弧を描いて下植えの雑草の中に落ちて、幸いにもそのまま消えてしまう。  今度は言われる前に、人影は三本目のマッチを擦った。  やはり闇に浮かび上がるのは白い姿態と、それから足の奥にある淫靡に動く美しい花だ。  前のみを弄っていると言うのにひっそりと奥まった箇所にあるソレは、ぐずりと形を崩して蜜を垂らし始めている。 「そ、そっちは?弄らないの?」 「んンっ……触って欲しい?」  囁くような声で尋ね返されると、人影はマッチが揺れるのも顧みずにうんうんと激しく首を上下に振った。  その瞬間、少年が浮かべた口の端の歪みは何だったのか……  四本目を擦った人影によく見えるように、少年はもたれていた木の根元に腰を下ろして大きく足を開いてみせる。  シミ一つない滑らかな象牙色の肌と柔らかな鴇色の窄まりに、今度こそ人影はごくりと喉を鳴らす。  ゆらゆらと魔法でも見せるかのように揺れるマッチに浮かび上がる少年の顔はとろりと蕩けて、人影の視線に気づいたのかちょっと上目遣いに黒い瞳を遣ってから二本の指で皺を伸ばすように最奥を広げて見せた。  くぱ と粘つく音に誘われるように、人影は足の間に身を乗り出す。  そうすると頼りないマッチの炎でもその部分だけははっきりと見えて…… 「ぁ、 ン、み、見てて……よ?」 「 ハァ……ぅん、ハァハァ……っ」  荒く弾む息と合間に唾を飲み込む気配。  股間にうずくまるように食らいついている人影のせいで、少年の視界はほぼ真っ暗だった。  食いしばるように、こめかみが動く。 「ねぇ、早く!早く指!早く!」  人影が立てる音はずいぶんと軽くて、その手の中のマッチ箱にもうほんのわずかのマッチ棒しか残っていないのだと教える。  この残りの数本のうちに、人影は満足の行くまで目の前の少年が自らを慰めるシーンを見たかった。  細い指が自らを慰めながら広げたアナを下品に弄り倒し、淡い茂みの中から起立する可愛らしいピンク色のソレから白濁の液が飛び散るところを…… 「  ────っ‼」  悲鳴のようにも思える、息を飲む気配が漏れる。  さっと人影が身を引いたからか足の間にあったぬくもりが去ったことにうら寂しさを感じはしたが、少年はさっきのが十本目だったと胸中で数える。

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