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雪虫4 11
胸が張り裂けて叫びだしたくなるような幸せ、ただただ幸せなこれは……
「フェロモンなんかじゃない」
雪虫が、オレに、与えてくれているものだとわかる。
化学物質や絆とかではなく、そこにいてくれてオレを受け入れてくれている雪虫がいることが、オレの脳を揺さぶって幸せにしてくれている。
「雪虫、オレ……フェロモンがわからなかったとしても、運命じゃなかったとしても、そんなのに関係なく雪虫を好きになってた。だからオレは、世界中のすべてから雪虫を守るよ!」
赤い顔で雪虫はこくりと頷くと、考えるように首を傾げてから「雪虫も守る」ってはっきりと返して笑ってくれた。
脂肪のない薄い尻を割り開くと罪悪感が湧く。
丁寧に解し続けたから雪虫のソコはとろとろととろけて、なのにぷくりと赤く盛り上がってひくついている。
はぁはぁと繰り返し荒い息をし続ける雪虫は、もう息も絶え絶えの様子だから休ませてあげたかったけれど、残念ながらここからが本番で……
「入れるよ?」
「んっ しずる、からだの奥まで、きて」
頼むからあんまり煽るようなことを言わないで欲しい!
こっちは濃くて息をするのにも汗だくになるようなほど興奮してるし、でも絶対に雪虫を傷つけないようにって細心の注意を払って動いているんだから。
さんざん瀬能に言われていたからってわけじゃないけれど、しっかり息子スティックに着けたゴムに不具合がないかを確認して、そろりと腰を推し進めた。
本当はバックスタイルの方が雪虫の負担は少ないかなって思ったのだけれど、抱き合いながらしたいって雪虫のリクエストがあったから正常位だ。
足を大きく開かせてしまうし、苦しい体勢だから……様子を窺いながら……ゆっくり……
「 ────ぁっ」
腰に走ったぞわりとした感覚に突き動かされて、思わず腰を押し進めてしまった。
小さな悲鳴のように喘いだ雪虫は息が詰まったのか唇をハクハクとさせて……
薄い腹が大きく波打っているけれど、それでもオレがそこに入っているのだとわからせるほど臍の下が盛り上がっている。
ぎゅうっと絞められた後唇に思わず達してしまいそうになり、息を詰めるようにして全身に力を入れた。
喘いでいる雪虫を気遣ってやれる余裕なんかなくて、白くて今にも壊れてしまいそうな奥まったソコが、目いっぱい広がって赤みを表しながらオレを飲み込んでいることに耐えるのが精いっぱいだ。
立ち眩みでも起こしたかのようなくらくらとふわふわとした地に足が着かないような感覚。
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