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雪虫4 13

 別に人に見せられないほど小さいとか、形がとか、皮が……ってことはなかったけれど、ともすれば息がかかるように覗き込まれてしまうと卒倒しそうになってしまう。 「気持ち い?」  つたない指先が側面を撫でる。  テクニックとしては、もう本当にそれだけ。  なのにソレが気持ちよくて堪らなくて……出そうって言った途端、雪虫は何を思ったのかぱくりとオレのに食らいついてきた。 「は、  は────っ⁉」  思わず飛び上がったせいで先端に歯が触れて…… 「ぃ っ」 「  ⁉」  二人して声にならないような悲鳴を上げた途端、愚息がぺしゃりと精液を吐き出した……雪虫の顔に向かって。  ぬぐっても洗っても、雪虫に汚れがついてしまったように思えて繰り返し覗き込む。 「もうきれいになったよ?」  えへへ と笑ってくれるけれども、オレは何をしてしまったんだって言う罪悪感でいっぱいで……  よりにもよって雪虫に顔射とか……しかもフェラまでさせてしまうなんて…… 「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」  雪虫を膝の上に抱えていなければ床を転がりまわってしまっているはずだ。  もうっオレっ死刑でもいいかもしれないっ!  ありがとう雪虫、君に出会えただけでオレの人生は幸せで、出会うことに意味があった人生なんだってわかったよ、だから君を汚してしまった自分はもうこの世にいるべきなんかじゃなくて、速やかに……速やかに……速やかにっっっ地獄におち……   「……雪虫の、くち、きもちよくなかった?」    小さな体が伸びあがって、んーっと舌を突き出してくる。 「き、きもち よかった」 「いっぱい、おべんきょうしたの。しずるに、幸せになってほしくて」 「オレ天国いく……」 「?」  不思議そうな顔をする雪虫に、はっとなって首を振る。  そしてずっと突き出されたままの舌に気が付いて……同じようにそろりと自分の舌を差し出してみた。  唾液が冷えて表面は冷たく感じるのに、粘膜の絡んでいるところはぬくもりが十分に残っていて……  少しざらりとした感触とその奥にある筋肉のしなやかさと、それらに挟まれたぐにぐにとした部分と。  舌に絡まっていた唾液を啜ると眩暈がしそうに甘い。  ちゅう ちゅう と角度を変えて深く浅く、差し出された舌を堪能し尽くす。  本来なら、押し倒して第二ラウンドってなるんだろうけれど、触れ合った皮膚から伝わってくる心臓の音がもう少し穏やかになるまで待った方がよさそうだ。  オレは何発でも出せるけど、雪虫はそうじゃないから配分を間違えると苦しいことになる。

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