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雪虫4 18
あふれた唾液が可愛らしい玉を伝い落ちていくのを拭い、ぬるつく指先で綻んで蜜を零し始めているソコをつつく。
オレの愚息の先端でさんざん突いたせいか、雪虫のソコは触れると柔らかくほどけて指を飲み込んでいった。
「ぁー……」
体内の異物感が与える圧迫を雪虫はまだうまく逃せないようで、指をそっと差し込むとずり上がるように逃げて行ってしまう。
「逃げちゃダメだって」
「んぁ、だ、ってぇ……」
小さな雪虫にはオレの指一本でも随分と大きいものなんだろう。
必死に堪えようとするもむずがる様子だ。
どうしたものかと思案をしてから指の代わりに舌でそっとその縁をなぞり、解すようにしてゆっくりと動かしていく。
幾ら綺麗に洗ってあったとしても、雪虫以外の奴のこんなところは舐めたいとは思わないけれど、なのにどうしてだか雪虫に対してはそんな嫌悪感もなくて、ただただ愛でたいって気持ちだけが沸き起こる。
「んー……っ……」
細い足が堪えるためにぎゅっとオレの頭を挟み込んで締め付けてくる。
痛いと言うほどのものでもないそれは、雪虫がオレを離したくないと言っているかのようで胸をくすぐるようにこそばゆくしていく。
「っ ぅ゛ー……しずるっ」
「ん?」
「むずむずする」
「むずむず?」
舌を差し込んでくすぐるように動かしてやると、「むずむずする」と小さく繰り返していた言葉が途切れてびくびくと体が跳ねる。
「ぅ 」
「どの辺りがむずむずしてる?」
「…………おへその、下くらい?」
そう言いつつ腹を撫でる手は下に向かって行って、男Ωの子宮代わりのものがある辺りに留まってしまう。
「この辺が、むずむずしてきゅうってなる……っ、なんでぇ……?」
今まで発情期を迎えていても普段と変わらないくらいの反応しか知らない雪虫には、そこが疼いて仕方がない体験は初めてで、理由らしい理由もわからないようだった。
「えっと……それは」
普段、雪虫の周りにいるΩ達はこう言うことは教えないのか? とちょっと愚痴のようなものを思い浮かべつつ、お腹をさする手をそっと包み込む。
「オレがー……んー……入ってもいいよって、合図、かな」
「あいず」
オレの言葉に雪虫はそろりと手を放して……代わりに膝に手をやって、オレが想像もしなかったようなポーズを取る。
「ん。じゃあ はやく」
昨日からお互いに服を着ていないんだから体中余すことなく見ていると言うのに、自ら開いてソコを見せてくれる なんて煽情的な姿に……
「っ、ぅん、うんっ!」
頭を振るしか能がないような感じに繰り返し頷くしかできなかった。
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