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はいずる翼 38
体は冷えているのに汗が噴き出す。
「君はいい子だっただろう? ここで騒いで悪い子になる? 叱られたいの?」
「 ────……」
口を開いてもはくはくと空気しか出ない、先程まで辛うじて出ていた拒絶の声も消えてしまった。
男ははぁ と深い息を吐きながらゆっくりと腰を押し付けてくる。
敏感な部分の皮膚をかき分けるようにして熱い杭が股を擦り、こねくるように動く。
「 ぅ、 ぁ。 ぁ 」
男の動きに合わせて体が小刻みに動き、肺から押し出された空気が勝手に口から漏れる。
股の間で擦られる男の性器がどんどんと硬さとぬめりを帯びていき……
荒い息で首元を撫でられるたびに吐き気が込み上がてくる。
けれど振り払うことできないままオモチャのように扱われ続けるしかできなかった。
振り払おうとした両手は塞がれ、ガツガツと突き上げてくる役と出しすぎて何もでなくなったちんぽから更に搾り取るために柔らかな先端を弄り出す。
「ゃ゛っや゛っ! も゛っう! でなっ でな 」
内側から突き上げられて、ゾワゾワとしたものが駆け上がってくる。
もう水っぽいザーメンしか出ないっていうのに、男達は執拗に執拗に攻め立ててきて……
「あ゛っ‼ ぁ゛ 」
無理やりに引きずり出された快楽に体中に力が籠った瞬間、プシッと音がして雫が飛び散る。
「はは、やっとか」
「なかなか噴かないものですね」
ポタポタと垂れていく雫を指先ですくいながら言うと、男はそれを舐めようとして……
「ああ待って! 一度目のソレは違いますよ!」
「え?」
「文献では一度目の潮ではなく二度目からのものが若返りの効果があると」
力のこもらないオレの上で繰り広げられる不穏な言葉に、発情と絶頂で濁っていた頭が冷える。
それでなくとも三人を相手にして、発情期ということを加えても限界だった。
「な、に 高倉さま……、冗談……ですよね?」
掠れた声で尋ねかけても男達は聞く気がないのか返事をしない。
「はぁ? 大変なものですね」
「まぁまぁ」
「しかし……コレ、良い香りがしませんか?」
のっぽの男が指に絡めた潮を嗅ぎ……不審そうな表情を作る。
もともと臭いはしないと聞くけれど、いい匂いがするとは聞いたことがなかった。
「不思議なモノですね」
「まぁオメガですからね」
そう言いながら男の手が再び項垂れたちんぽに伸びて握り締めてくる。
先端を擦られすぎて敏感になっているせいか、反射的に体が動いて逃げを打つ。
「ああほら、これからが本番ですよ。若返りたいならオメガに奉仕しなきゃ」
ははは と笑い声が起こる。
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