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はいずる翼 47
うずくまった和歌が、濡れて拘束具のように重くなったズボンを脱がして……止める間もなくオレの下半身はあっさりとむかれてしまった。
出来の悪い……射精することのできない中途半端なモノを見せるわけにもいかず、慌ててシャツを引き下ろそうとしたのに、隠す前に和歌の頭がさっと動いてしまう。
「 ────っ」
「ああ……腹の立つ、臭いアルファのフェロモンがこびりついてる」
どこにもやれない怒りを含ませた声が股間から響き、唇が動く度にもう立ち上がってしまっているナニに触れる感触がする。
「和歌っ⁉」
「ここ、綺麗にするから」
「ひぃ ン!」
腰が跳ねたけれど逃げ道はない。
何をされているのか見下ろす勇気もない。
ただただわかるのは和歌の唇の感触が側面を這いながら下がっていって、縮こまった袋をからかうように舌で刺激しているってことだ。
むずむずするようなくすぐったさとも違う、ぎゅうぎゅうと腹の奥が引き絞られながらそれでも気持ちよく感じるようなおかしな感覚だった。
尻を揉んでいた手が窺うように動き始めて……オレは悲鳴のような声を上げないために慌てて口を押える。
男にされた時は気持ち悪くて仕方がなかったのに、和歌が縁に触れた瞬間気持ちよさに叫び出しそうだった。
くちゅ と音がして和歌の指先が体内に入り込んできたけれど、ソコが遠慮しなくてもいいくらい濡れていたせいかあっという間に指が奥をノックする。
「 ひ っァ 」
「綺麗に してる、だけだから 」
そう言いながら和歌の指はくるりと内壁をなぞり、縁を緩ませるようにくぽくぽと曲げ伸ばしされて……
「ン そ、そんな奥まで、触られて へんもん っ」
腹の奥を締め付けていた切ない痛みが気持ちのよさに変換されて、オレの体は蕩ける寸前でもうどこもかしこも真っ赤になっていた。
「触られて ない」
和歌はほっとしたように言うと、ほんのわずかだけ眉間の皺を緩める。
「こん こんなとこまで、触られたん……和歌だけ、やで」
恥ずかしさに腹を擦りながら言うと、オレを見上げる和歌の顔がぽかん となって……
「 っ! これで終わらせようと思ってたのにっ」
怒っているような声だったけれど、怖い雰囲気はない。
「これで、終わりやったん?」
自分が射精できないのは仕方ないけれど、和歌に触れられる時間が終わってしまうのは切なくて……泣きそうになるのをぐっと堪えて言うと和歌は頭を抱え込んでしまった。
「お まえはっ」
がばりと抱き締められて……和歌の下半身が腹に当たって硬い感触に触れた。
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