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モザイク仕立ての果実 39

 やっぱり初めてのところって緊張しちゃうからなんだろうな……でもこうやってふかふかの布団で眠ることができるから、明日も頑張ろうって気になれる。  ごろん って寝返りを打って、カーテンから差し込む光の眩しさにもう一度寝返りを打つ。 「あの隙間、眩しいよぉ」  うめき声はちょっと掠れてて、喉が痛い。  部屋が乾燥してるから? この家に加湿器がないせいだよね。  もぞもぞと起き出して、もう恒例となった朝立ちに目を落とす。  ここは居心地がいいけれど毎朝の生理現象が面倒だった。体中に鳥肌が立ち、立ち上がってしまっている股間が動くたびに緩い快感と張り詰める痛みを訴えてくる。  それと同時に尻の筋肉にギュッと力がこもって、奥が焦れるように疼く。 「んっ  ……」  喜多が用意してくれたシルクのパジャマは滑らかだけれど、逆にそれがよくない。  動くたびにサラサラと肌の上を滑っていって、たまらなく気持ちいい!  少し身を反らして布に乳首を押し付けるようにすると、ぷっくりと勃った赤い先端がすりすりと可愛がられていく。  変な癖がついちゃったなって自分でも思うけど、柔らかく柔らかくイジメられるのが気持ちいのだから仕方ない。  膝を擦り合わせると立ち上がっている股間もゆるゆると刺激されて、あちらからもこちらからも快感が押し寄せて……再びシーツの海に倒れ込む。 「ん゛……」  指を噛んで声を抑えながら気持ちよさを追い求めていくと、自然と左右に尻が振れる。  そんなはしたない真似しているのが恥ずかしくてたまらないけれど、快感に負けてしまう。  リビングを挟んで向こうにあるキッチンからは喜多が朝ごはんを作ってくれている音がするから、ちょっと変な物音も立てられないってことだ。  口を押さえて、ベッドを軋ませないように布団の中でわずかに体を揺すりながら、ヒィヒィと息を吐く。  布団の中に篭っていく熱は触れると火傷しそうなくらいの高さで、身体中から汗が流れていく。  シーツに股間を擦り付ける。  擦り付け続ける。  クチュクチュと湿った水音がして、滑りがどんどんひどくなっていく。  完璧な硬さじゃなかったおちん◯んがその刺激でどんどんと硬さを取り戻していくけれど、そちらの気持ちよさは二番手だ。  一番の気持ちよさを与えてくれるソコを触らないと気持ちよくイクことができないんだなって、本能的に理解している。  だから、喜多が飯を作っている間に…… 「巳波ちゃーん! 朝ごはんできたよ、おはよう」  慌てて動きを止めると、僕はただうつ伏せで寝ていただけのように見えるはず。 「あれ? 起きてなかった?」 「起き てた よ…………っ」  もうちょっとでイケそうだったのに……いつもいつもこのタイミングで邪魔されるんだ。

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