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モザイク仕立ての果実 49
僕の目の前で喜多は小さな瓶から錠剤をいくつか取り出して、なんの躊躇もなく口に押し付けてきた。
普段なら絶対飲まないんだろうけど、αが欲しいって訴え続ける体がその無理やりを素直に受け入れさせる。
大きいかも と思える塊が三つ、唾液に絡んで喉の奥に落ちていく。
「効く、まで……準備しよう ね」
薬が喉を擦って残った違和感に何度も唾を飲み下しつつ、僕はコクンと頷いた。
滲むような熱。
体の末端全てに力が入るのに、芯はぐずぐずに溶けて軟体動物のようにシーツの上をのたうつばかりだ。
どこもかしこも汗と先走りでぬるぬるで、僕の股間から顔を上げた喜多は愛液で顔を汚していた。
「らんれ……なんれそんな、する 」
「クンニ? する 舐めてほぐして、巳波ちゃんの大事なとこを傷つけないようにしないと」
はぁはぁと荒い息を繰り返す喜多のナニはもうそそり立ちすぎて腹にぶつかっている。
僕の腹にぶつけられた時も凶悪だと思ったけれど、今の彼のナニはさらにパワーアップしているようだ。
「んぅ……んっんっ…… んあぁ!」
指先がくぱりと僕の穴を広げようとする。そうされると中からとろりと甘ったるい香りの愛液が溢れ出すのが僕自身でもわかって、恥ずかしさで身悶えてしまう。
「巳波ちゃんのここ締まりが良くて気持ちよさそう、指を締め付けて離さないの……可愛い。小さなチ○コは少し元気ないけど、俺のフェロモンに当てられちゃったのかな?」
少しぐったりしているけれど、僕の股間は涎を垂らし続けているし、後ろも繰り返し指で伸ばされほじられて慣らされている。
「あっあぁ……っ! も、もうダメ!」
どこに触れても悲鳴をあげたくなるくらい感じきって、頭の中はもう喜多のそのエグいブツで擦られることしか考えられない。
足を開いて、でもそれだけじゃ足りないから指で懸命に尻たぶを引っ張って……
くぱ と開いたソコを、αに犯して欲しくて晒した。
「がまん できな ……はぁ、はぁ、 」
自分で誘ったのに、喜多が何も言わないまま腰を強く掴んできた瞬間は逃げたくなった。でもそれも喜多はわかっていたんだと思う、僕が逃げ出そうとか身を捩ろうとする前に、一気に僕に挿入した。
いや、挿入なんてもんじゃなくて、刺し貫いたって方が正しい。
真っ平な腹がボコンと膨らんで、「ピャ」とか「にゃ」とかありえない声が喉から押し出された。
それと同時に……ピュル と白濁の液が飛び散った。
派手に散ったそれが顔に触れ、喜多の唇の端にまで跳んで……「巳波ちゃんはザーメンも甘いね」って言葉を聞いて、僕は自分が入れられただけで達しちゃったんだって理解した。
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