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第4話
夏休みに始まりがあれば終わりももちろんある。
初日の朝、学校に行きたくない気持ちと闘う。
結局一回もラインさえせずに夏休みは終わった。
奏にあった時どんな反応をすればいいか分かんない。
教室に行き、自分の席でぼーっと空を見上げた。
まだ暑く、気持ちいいぐらいの快晴なのに気分は全然晴れない。
「おはよ。勉強頑張ったか?ほとんど会わなかったよな。」
振り向くといつもと全く変わらない奏の笑顔。
ほっとしたのと同時にやっぱりどうでも良かったのかなとか、なかったことにしたいんだろうなとか頭に浮かぶ。
そんなの気にしないふりをして、笑顔でおはようと返した。
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