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第9話・密林の支配者。(12)

 そうして激痛の中から見つけたほんの少しの快楽に縋ろうとするユーインをますます気に入ったラードーンは、彼に感じる部分があることを知り、攻めはじめた。  感じるそこばかりを責め立てられ、快楽に染まるユーインは射精感に身を震わせる。  だが、達することができないのは別の頭が中心にある根元をしっかりと締め付けているからだ。 『イきたいか?』  醜くおぞましい声が快楽に染まりはじめるユーインに尋ねる。  けれどユーインは首を縦に振らなかった。 「エイドリアン、エイドリアン!!」  それでもユーインは必死に愛する彼の名を呼び、助けを求めた。  その姿が気に入らないラードーンは、さらに後孔へと別の頭部から舌を突き出し、貫く。  深く入る二本の舌が中で自由に動きまわり、ユーインの襞を強く擦り上げる。  ユーインは泣き叫ぶ。 『イきたいだろう? こんなに濡らしているじゃないか……』  ラードーンがそう言ったのは、鈴口から先走りが絶え間なく流れ、後孔を濡らしているからだ。  ――果てたい。  素直にそう言えば、ユーインはこの苦しみからすぐに解き放たれ、甘い開放感に満ちるだろう。  だが、それはユーインにとってエイドリアンにこそ求めているもので、他の誰かから与えられる刺激を欲しない。  ユーインは快楽に溺れる身体に鞭打って、引きちぎれんばかりにひたすら首を左右に振り続けた。  ラードーンは色香を放つユーインに夢中になっていた。  また別の頭が舌を差し出し、雫を流す鈴口を舐めとるとその割れ目からも侵入しようとする。

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