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第4話

「で?何処に行くんだ?」 向かい側に座る颯天に聞く。 いまだに行き先を教えて貰ってない俺は少しばかり不安になっていた。 「新しいペットを買いにね。」 颯天の言葉に俺の眉間に皺が寄る。 「あっ、勘違いしないでよ?世蓮のペットを買いにいくんだから。」 颯天の肩に頭を乗せて寄り添う世蓮の茶色い髪を弄りながらそう弁解する悪友を睨む。 「世蓮の?どうして?」 「あんまり側に居てやれないから・・・退屈凌ぎに飼おうと思って。」 そう囁いた颯天の顔は俺には見せた事の無い優しさが溢れてた。 俺はそれ以上は何も言わずに流れて行く街並みを目的地に着くまで見つめてた。

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