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第18話
身体を洗い終えたヒロを先に広い浴槽に入れると俺も軽く汗をシャワーで洗い流した。
いつもならここでメイド達を呼んで体を洗わせるんだけど・・・
いきなりそんなの見せられたらヒロが驚くんじゃないかと思って俺は自分で体を洗う事にした。
しかし・・・
長年の慣れとは恐ろしい。
思春期の頃、あんなに嫌で仕方なかった行為が今は当たり前になってて。
自分で洗う事にこんなに違和感を感じるなんて思ってもいなかった。
それでも今日はヒロも居るし何とか頑張って前は洗ったけど・・・
背中ってどうやって1人で洗うんだ?
泡の付いたスポンジを見つめて立ち尽くす自分に笑えてきた。
「あの・・・背中、流しましょうか?」
見かねたのかヒロが俺の背中に触れながら呟いた。
細い指が触れた場所が熱を持つ。
いったいどうしたんだ?俺は。
今までこんな経験した事無い。
触れられただけで心臓が踊り出す。
「頼んでいいか?」
ヒロにこの速い鼓動を悟られたくなくて振り返らないままスポンジを手渡した。
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