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第3話
僕が売られた先は『夜来香』と言う表向きは高級倶楽部だが裏では人身売買をしてる胡散臭い店で。
そこに入ってからの1ヶ月は本当に地獄のようだった。
「お前は可愛い顔をしてるからきっと高値で売れるぞ。」
想像よりかなり若いオーナーが僕の顎を掬いながらそう呟いた。
「後は買い主を喜ばせられるように努力するんだな。」
その時は分からなかった言葉の意味を僕は後で痛感させられる。
売られた日から“従業員”と言う男達に散々仕込まれた。
口や手で相手を喜ばせるテクニックや、僕自身がどうやったら相手が喜ぶように乱れられるか・・・
女みたいに高い声で喘がされて無理矢理イカされる。
辛うじてバックバージンだけは奪われなかったけど後はありとあらゆる事をさせられた。
“屈辱”以外何ものでもない生活に考えちゃいけない事まで頭を過ぎる。
そんな苦悩の日々が過ぎて僕は“商品”としてステージに立った。
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