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第14話
遵の主人の車で送ってもらって僕の主人の孝惟様の家に帰る。
別れ際、遵が僕の手をギュッと握って微笑んだ。
何だか『大丈夫だよ。』って言われた気がして僕も微笑む。
安心した顔をして行ってしまう遵を乗せた高級車を僕は見えなくなるまで見送ってた。
主人に促されて大きなお屋敷に入る。
前の主人の家も大きかったけどここも負けないくらい大きい。
重そうな扉をドアの前に居た使用人が開けると中ではメイドが両サイドにズラリと並んで主人を出迎えた。
明らかに場違いな僕は凄く居心地が悪くて思わず主人の上着の裾を握る。
その手に気付いた主人は振り返らずにそっと僕の手を握ってくれた。
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