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第12話

「う・・・ん。」 ベッドの軋みに気付いたのかシアがゆっくり目を覚ます。 「おはよう、シア。もう夜ご飯の時間だよ?」 反対側のベッドサイドに腰を下ろした颯天が立ったままの世蓮の腰を抱きながらシアに微笑む。 「おはよ・・・ヒロは?」 目を擦りながらまだ眠るヒロを探す。 どんだけ心配なんだよ? 思わず心で呟く。 「ヒロもそろそろ起こしてご飯にしましょうか?」 世蓮に促されてちょっと勿体無い気分でヒロを起こす。 「ヒロ。ご飯だぞ?」 肩を軽く揺らせば俺の方に寝返りを打って擦り寄る。 まるで子猫のような仕草に思わず顔が緩んだ。

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