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第17話
まったく・・・
本当にヒロは罪作りだな。
『早く2人になりたかった』なんて言われたら・・・
理性も何もなくなってしまう。
これでも結構我慢してるんだぞ?
「明日はゆっくり出来るから一緒に居ような。」
なけなしの理性を振り絞ってそう言うとヒロを抱き締めたまま体をベッドに沈めた。
「おやすみ、ヒロ。」
「・・・・・・・・・おやすみなさい。」
声のトーンが若干低くなったのはこの際気付かなかった事にして。
俺は腕の中の温もりを大事に抱え込んで心地いい眠りへと堕ちて行った。
今は抱き締めるだけで充分幸せだから。
ヒロにも感じて欲しい。
体を繋げる事だけが“愛情表現”じゃないんだって。
少しずつでも良いから感じてくれたらいいと思った。
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