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第11話

僕のそんなに長くはない人生は振り返るには余りにも悲惨な人生だと思う。 それなりに普通の家庭に産まれて、両親共揃って何の変哲もない家だった。 なのに・・・ 母が突然この世から去り、残された優しかった筈の父親は人が変わってしまった。 仕事に行かなくなり、毎日酒浸りの生活。 荒れた生活の中でも僕は学校へ通い家の事も下手くそながら何とかやっていた。 そんなある日。 僕の人生は大きく変わってしまった。 元々、母親似の女顔だという自覚はあった。 それが嫌だと思った事は今まで1度も無い。 でもその日程、自分の顔を恨んだ事はなかった。 学校から帰り父親に声を掛ける。 すると酒で据わってしまった瞳が俺を見てこう呟いたんだ。 「彩華、愛してるよ。」 その日、僕は実の父親に犯された。 まだ10歳になったばかりの冬の出来事。 無理矢理腕を引かれ敷きっぱなしの布団に押さえつけられ服を剥ぎ取られる。 怖くて暴れれば殴られ口にタオルを詰め込まれた。 恐怖に震える僕を全裸にした父親は容赦なく身体を弄るり甚振る。 そして・・・僕の身体は激しい痛みと共に父親のモノを押し込まれていた。

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