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第41話
ピーマンの肉詰めはとっても美味しくて、佑里斗は幸せを感じながら完食した。
あまりにも嬉しそうに食べるので、琉生は『こんなに幸せそうな顔をしてくれるなら、これから毎日料理するのもありだな。』と思う。
「ご馳走様でした! 美味しかったぁ。もうお腹いっぱい」
「よかった。皿、下げるだけしておいて。洗っとくからお前は風呂入っといで」
「え!? いや、俺が片付けます! 先輩の方こそ先にお風呂入ってください!」
佑里斗はそこまで甘えてられない! と全力で拒否し、ご飯を食べ終えた琉生の分も皿を下げると、いそいそと片付けをしていく。
少し笑いながら「じゃあ先風呂入ろっかなぁ」と席を立った彼に、佑里斗はハッとして水を止めた。
そして真剣な顔で彼に声をかける。
「先輩、ちょっとだけ待っててもらえませんか……?」
「え、いいけど……何? 何かあった?」
「ううん。ここで待っててね」
佑里斗は走ってプレゼントを取りに行く。
喜んでくれたなら嬉しいけれど。
背中にそれ隠して琉生の元に戻る。
その間待っていた琉生はソワソワしていた。
あまりにも真剣な顔をしていたので、もしかして大学で何かがあったのかと思って。
けれど、すぐに戻ってきた佑里斗がニコニコと笑っていたので、安心して肩から力を抜いた。
「先輩、いつもありがとうございます。この間も……ずっとお世話になりっぱなしで何もお返しできてなかったから、お礼を伝えたくて、これ……」
「え……」
佑里斗は背中に隠していたそれを彼に渡す。
驚きながらそれを受け取った彼は、バッと顔を上げた。
「え、何……? 開けていい……?」
「うん!」
琉生はワクワクした気持ちを隠さないまま、包装されたそれを開ける。
そこには普段自分では買わないようなデザインのルームウェアがあって、嬉しそうに佑里斗を見た。
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