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第99話
「──あっつい」
琉生の一言で漸くキスが止まる。
けれど二人の昂った気持ちは収まることなく、ササッと髪と体を洗うと、お風呂を出てから下着も履かずに、ベッドで重なるようにしてキスを繰り返した。
「っぁ、りゅ、せ……っぅ、ん……!」
「!」
呼吸が持たなかった佑里斗に肩を叩かれ、琉生はハッとして慌てて距離を取る。
このままだと何をしでかすか分からなかった。
「は……琉生……」
「ぁ……ご、め……ごめん。やりすぎた……」
「ううん。違う、くて……はぁ、ちょっと……」
「……?」
「あの……勃っちゃった……」
「!」
佑里斗は真っ赤な顔で言う。
少し思考が蕩けている。
琉生とのキスは気持ちよくて、甘くて優しかったので、身体に火がついてしまったみたいだ。
いつの間にか不安はどこかにいって、とにかく彼が欲しくなってしまった。
「触ってもいいのか……?」
琉生はそれが正解かも分からず言葉を口にした。
佑里斗は恥ずかしさを堪えながらコクリ頷く。
「ん、先輩に触って欲しい」
「ぉ、おぉ……」
「俺も、先輩に触りたい……ダメ……?」
「嬉しい」
琉生はそっと佑里斗に近寄ると、また触れるだけのキスをして、その間に手は彼の股間に伸ばし勃起してるそれに優しく触れる。
「ンっ!」
佑里斗の体がピクンと小さく跳ねる。
嫌そうな表情はしていなかったので、そのままそれをそっと掴んで優しく上下に扱いた。
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