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第126話

■■■  発情期が明けると、佑里斗は早速バイトに行ってせっせと働いた。それは琉生も同じで、何日か連続でシフトに入った後は、家で何をすることも無く過ごして、また働く。  その間にネットで悩んで買った大きなベッドが届いた。それは琉生の部屋に運ばれたので、夜は毎日一緒に眠るようになり、二人ともこれには満足している。  そして、番になってからというもの、琉生は以前よりも佑里斗に構うようになった。  バイトのシフトが入っているので四六時中は傍に居られないが、眠る時や休みの日が被った時には基本一緒に過ごし、佑里斗が乗り気であれば体を重ねることもしばしば。 「……ただいま」  暫くはそうして順風満帆な生活を送っていたのだが、ある日バイトから帰ってきた琉生はドンヨリした雰囲気を纏っていた。  佑里斗は『あら?』と思いながら彼に近付く。 「どしたの? ヤな事あった?」 「……ヤな事というか……あー、ちょっと、佑里斗にお願いがあって」 「? 何?」  言いにくそうな表情。  一先ず落ち着いてもらおうと、リビングに連れていき椅子に座らせる。  飲み物を用意して隣に座ると、琉生は「ありがとう」と言ってゴクッと一口それを飲んだ。 「母さんが佑里斗に会いたいって言っててさ」 「え……!」 「お前がここで暮らすことになった時に、友達と一緒に住むって話はしてたんだ。それを今日ポロッと恋人って言っちゃって」 「ぉ……」 「前に発情期で休んだこともあるから、その恋人がオメガ性で、番になったってバレた」

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