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甘い罰

 車を発進させてアパートへ戻った。  近所の車しか停まっていないのを確かめて駐車場へ車を入れる。運転席を降り、助手席へ回るとドアを開けてユウの手を握った。 「行こう」 「う、うん」  警戒するような表情のユウを急かすように「寒い寒い」と言いながら中へ入った。靴を脱ぐとまたユウの手を握り階段を登る。廊下の照明を点けて、寝室へユウを引っ張った。  そのままユウをベッドへ座らせ、エアコンのスイッチを入れる。 「ヒロ君?」  隣に座りユウの肩を抱く。引き寄せ、両腕でユウを強く抱きしめた。 「約束……したよね?」 「……うん。ごめん」 「黙って消えないでって、俺、言った」 「うん」  ションボリとした表情。 「約束を破った悪い子には罰を与えないとね?」 「……え?」  俺の声色に違和感を感じたのか、さっきまでションボリしていたユウが若干ひきつらせた顔で俺を見上げた。  俺は微笑み、ユウの口を塞いだ。  北風のせいで少し荒れてしまった唇を唇で挟み、軽く引っ張る。キスに応えるでもなくユウは動揺で目をキョロキョロさせてた。 「罰として、朝まで寝かさない」  ユウがじっと俺を見る。  少しの沈黙のあと、ユウは顎を持ち上げ俺の口に唇を重ねた。  唇を触れ合わせたまま囁く。 「それって……、罰なの?」  俺の気持ちを理解したユウは余裕の反応。  確かにそっちは彼の得意分野だ。  妖艶な微笑みを浮かべるユウに、そそられる。  俺は口内へ舌を滑り込ませ、ユウの舌を捉えると強く吸った。  甘い舌を吸いながらユウの服を脱がしていく。  俺に舌を囚われたままで、目を瞑って一生懸命呼吸をするユウ。自分のコートもシャツも脱ぎ、ユウのズボンを下着ごとずり下ろす。  バランスが崩れてユウを下敷きにするように二人でベッドへ倒れた。それでもキスは止めない。ユウもキスをやめるつもりはないらしい。  お互いに荒々しく口づけながらも、ユウはベッドに突いた肘を支えに、ずり上がるように枕元まで移動した。  俺は手を伸ばし、ヘッドボードのクリームを掴んだ。  舌を絡ませ唾液を啜りながらチューブを思い切り絞り、クリームをたっぷりと人さし指に乗せる。それからユウの足の間に身体を入れ、うしろの入口にクリームを塗りたくった。  ユウは首を竦め、体をうねらせながらボソッとつぶやくように言った。 「アイツ見て興奮しちゃった?」 「ああ、そうだよ」  人さし指をヌプヌプと中へ挿入する。 「んんっ」  余裕を浮かべていたユウが切ない表情になる。  熱い内部はもう既に十分潤っているように感じられた。ユウだって興奮してるじゃないか。グルリと指を一回転させ、すぐに指を二本に増やす。ユウの中がグチョグチョになるまでしつこく掻き混ぜた。 「っ、はぁっ!……も、いい。いれてよ」 「……ん」  ゴムを装着して、震えるユウのふとももを鷲掴み、左右に大きく広げる。  グイと胸へ折り曲げ、足を片手で押さえたまま、カチカチになった己を握り入口へ擦りつけた。

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