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絆創膏
「え?」
これには流石の俺もびっくり。
親友は両手で口元を押さえている。
生娘か?
そんな厳しい面しておいて。
親友にツッコミを入れていると、なんだか一周まわって冷静になってきた。
どう考えても乳首で感じてんじゃん。
そんでもって。
「おらー!」
掛け声と共に親友のTシャツを捲り上げると、案の定、乳首に絆創膏が貼ってあった。
「変態じゃん。」
やべ、声に出た。
親友はびくりと肩を震わせた後に、こっちを睨みつけてきた。
「離せよ。」
「マジ? この状況でそんな強気に出れることある?」
「ひぃっ♡ ばか、おまえ!? あッ、やっ♡ やめろォ……ッ♡」
生意気な親友の乳首をまた爪先でかりかりと擦ってやると、さっきよりは抑えてるけど、やっぱり甘い声がだだ漏れになっている。
快感を逃がしたいのかちょっと仰け反ってるせいで、親友の短髪が押し付けられてチクチクする。あと重い。
「よわ〜。」
俺より強いはずの人間が、爪先の動きだけでこんなになっちゃうなんて、なんか優越感。
もっといじわるしたくなっちゃう。
「ねぇねぇ、乳首ぎゅってつまんだらさ、お前どうなっちゃうの。」
今度は指先でやさしーく、すりすり〜♡ って甘やかしながら聞いてみる。
「ん♡ ふあっ、あ、やだ、やだぁ♡」
「やだじゃなくて、どうなんのか聞いてるんだって。」
「んッ、ふぅ♡ ンん、う〜♡♡♡」
鼻にかかった媚びた声を出すだけで、てんでお話にならない。
甘やかしてダメなら、やっぱりいじわるした方がいいのかも。
「答えてくれないなら、これ剥がしちゃお〜。」
そう言って絆創膏のはしっこをカリカリ引っ掻くと、さっきまで惚けてた親友が明らかに焦りだして、力の入ってない手で俺の腕を掴んできた。
「だめだっ、……みるな、」
「えー? 今更すぎないそれ。あんなにえっちな声出しといて、乳首は見ちゃダメって意味わかんなくない?」
「っ……♡ ダメなもんはダメだ。」
それがだめって顔かよ、ってくらい親友は今の状況に興奮してるみたいだった。
だって、俺がちょっと詰めるようなこと言っただけで顔真っ赤にしてるし。
受け身なんじゃなくて、ただ単にMだったのかもしれない。
じゃあ、もっといじわるしてあげなきゃね。
「ふ〜ん、じゃあ乳首いっぱい虐めちゃお。こーやって爪でカリカリしたり、」
「んっ♡ ふ、う♡、……ッ♡♡ あ、」
「指でスリスリ〜♡ って甘やかしたり、」
「あ゛♡ あぅ〜〜〜……♡」
「このまま絆創膏ごとギュ〜って引っ張っちゃおうか。」
「だめだっ、だめ♡ そんなんだめ♡」
だめとか言いながら、顔も声も完全に蕩けきってる。
いっそのこと本当に引っ張ってあげた方が悦ぶのかも。
まあ、今はそれが目的じゃないからしないけど。
「え〜? あれもダメこれもダメって、流石に我儘じゃない?どっちか選んでよ。」
「んっ♡ んっ♡ そんなの、あッ、手、とめ……ッ♡」
「だ〜め♡ このまま乳首虐められて俺に情けない喘ぎ声いっぱい聞かれるか、モロ感の恥ずかしい勃起乳首見られるか、早く選んで。早くしないとどっちもしちゃうよ。」
そう言いながら左側の絆創膏を少しずつ少しずつ剥がして、右側の乳首をキュッと摘むと親友は仰け反って悦んだ。
必然的に俺に体重がかかる。
「ちょっ、重いって!」
「オ゛ほぉ゛ァ゛ッ♡♡♡♡♡」
思わず乳首を引っ張ると、親友からエグい喘ぎ声が出た。
なるほどね、これを聞かれたく無かったのか。
まあでも、あれだけ喘ぎ散らかしてたら今更だと思うけどね。
事故とはいえ結局引っ張っちゃったな、どーしようか。
そう考えていると、親友が弱々しく俺の手を掴んだ。
「ん?」
「も、ちくび見ていいから、だから……っ、虐めんの、やめて欲しい。」
どうやら親友の中では喘ぐことよりも、乳首を見られることの方がまだマシだったらしい。
「ふ〜ん、みていい、ねぇ。俺は別にどっちでもいいんだよなぁ。」
言いながら乳首をすりすりしてあげると、親友は掴んでいた俺の手にすがりついてくる。
「まって……! あ♡ んぅ♡ ちくび、俺のちくび見てくださいっ、頼む、ッ、お願いしますッ♡」
「そんなに俺に乳首見て欲しいの?」
耳元に口を寄せて聞くと、一生懸命に首を縦に振って肯定した。
「みてっ、お前に見て欲しいッ♡ はやく、っ俺の、恥ずかしい勃起乳首見てくださ、おねが、んひぃ♡♡」
まさかここまで言ってくれると思ってなくて、親友の言葉に興奮して思わず剥がし途中だった左側の絆創膏を一気に剥がしちゃった。
「んぁ゛っ♡ は、ッ、ひでぇ……っ♡ ちゃんと、ンう♡ いったのに、」
文句を言う親友を他所に、俺はご対面した乳首に見入っていた。
虐められたそれはビンビンに勃起しているうえに、やらしく赤くなっていて、男の乳首と言うには無理がある代物だった。
「うちの学校プールなくてよかったねぇ。」
そんな感想をもらしながらもう片方の絆創膏もぺりぺりと剥がす。
うわ、こっちもビンビン。
「えい。」
「あんっ♡」
「ふは、えっちな声出たね。」
ぴんと勃った乳首を弾いてあげると可愛い声をあげた。
でも俺が聞きたいのはそれじゃなくて、もっと情けないみっともないやつ。
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