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蒼炎VS龍臣

数回のコールの後、電話が繋がった。 〝おー、どうした?龍臣〝 「あずさに変われ」 〝唐突だな。あいにくだがおまえのお姫さまはスヤスヤ寝ているよ〝 「はぁっ!?クソ親父っどこで何をしてやがるっ」 〝屋敷にいるのが危険でな。避難だ〝 「意味、分かんねーっ」 〝そう声を荒げるな。誠哉が側にいるんじゃないのか?大声を出したら驚く〝 「荒げるなって、てめぇのせいだろうが!」 〝自分に非はないとでも?〝 「なんだと?」 〝龍臣、教えよう。誰かさんがさっさとお姫さまを噛まないから強烈なヒートを数時間前に起こした〝 「なっ!まさかっ親父っあずさに手を出したのかっ」 〝安心しろ。まだ最後まではしていない。まだな〝 「待てよ。最後までは…って言ったか?」 〝いかにも〝 「途中まではシタってことか?!」 〝不本意ではあったがやむを得ない。 あのまま放っておけば悲惨なことになっていた。組員からの集団レイプを防いだだけありがたいと思え〝 「な…っそれで、はいそうですか。助かりましたありがとうって言えるか!」 〝そうカッカするな。帰ってきてもあずさを叱るなよ?あずさは悪くない〝 「ああっ?!俺のモンをどうするかは俺の勝手だろうがっ」 〝痛めつけるつもりならこの子は俺がもらう〝 「何をっ」 〝約束しろ。あずさに手をあげないと〝 「くそっ分かった。分かったけど…どこにいるんだよ?あずさを起こしてくれ」 〝寝ているのを起こすのはなぁ…忍びない〝 「誠哉が、ママロスしてんだよ。声を聞かせてやりたい」 〝なるほど…よく懐かせたもんだ。それなら起こすか。あずさ、あずさっ〝 〝う…ぅ、眠い…〝 〝龍臣だ〝 〝龍臣さんっ〝 あずさは電話を受け取り龍臣の名を呼んだ 「あずさ、大丈夫か?ヒートだそうだが…」 〝あ…蒼炎さんが…対処してくれたから。今から病院行くって〝 「病院?」 〝うん。今日のところはなんとかなったけどまだ2日あるから危険だって。ホルモン投与してもらえばなんとかなるかも…って蒼炎さんが〝 「そ、そうか」 それならそうと言えよな。親父… いらん心配したじゃねーか、、 〝…さん…龍臣さん?〝 「あ、悪りぃ」 〝電話、何か用だった?〝 「ああ、そうだ。誠哉がな、おまえを恋しがってるんだ。声を聞かせてやってくれ。今、スピーカーにっすから」 〝え…誠哉くんが?誠哉くーん?あずさだよ〝 「あーぶ、まー?」 〝うんっ?いま、まーって言った?もしかしてママって言ったの?誠哉くん!可愛いっ。その場にいたなら抱きしめてたのに!帰ってきたらいっぱい抱っこしてあげるね〝 「あいっ…きゃきゃっ」 「ご機嫌になったな。ママか…。誠哉がそんなこと言う日がくるなんてな。良かった」 〝誠哉くん、おやすみ。龍臣さんもおやすみなさい〝 「ああ、おやすみ。また明日電話する」 〝はい。待ってます〝 電話が切れると満足した誠哉はお腹をポンポンと叩いた 「お。誠哉、メシか?」 「う」 「んじゃ、メシ行くかぁ。武下ぁ、行くぞ」 「御意」 一行は食事会場へと向かい、明日に備えた

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