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蒼炎からの提案
龍臣から電話が来る少し前、蒼炎のモノをフェラチオしても欲が完全にはおさまることが無く、考えた蒼炎はあずさを医者に連れていくことにした。
「あずさ、出掛けるぞ」
「え?この状態で…?」
ヒートといえば、お高い抑制剤を飲んでお股をドロドロに濡らしながら布団をかぶって必死でその期間をなんとか乗り越えるものなのに出掛けるって…正気なのか?
出たら最後、、。
どこぞのαに襲われるのが目に見えてる。しかも、今回のヒートはなんだかいつもとは違って性質 が悪い。
ただでさえヒート中のフェロモンはαを誘うというのに、今回のはそれ以上だ。
下手をしたらαをラット化させて強制妊娠させられちゃう!!
いやだっ
妊娠するなら、龍臣さんの子がいい!
あずさが戸惑い、支度 をできないでいると蒼炎はあずさに浴衣を着せ、蒼炎自ら支度を行なった。
「そ、蒼炎さん、、オレ、捨てられんの?」
「違う。医者に連れていく。まっとうな病院ではないが腕は立つ」
「医者?医者って言った?いやだよ!病院嫌いっ」
「何を言って…」
「やだやだやだぁーっ」
「おいおい…こりゃ困った。抑制剤の処方をしてもらうのに毎月、病院には行っているんじゃないのか?そんなんで毎月どうしてるんだ」
「ドラッグストアで買えるもんっ」
「そんな効くかも分からない怪しいものを…いい値段するだろうに、、そんなんだから借金をなすりつけられたんだな。納得だ」
「ヤクザさんならガツンと効くようなお薬あるんじゃないの?それ、ちょーだい?」
「あったとしてもやらんっ。副作用の恐ろしさとかを考えないのか!おまえは」
「あるかも分からない副作用より、今のヒートを抑える方が大事でしょ!」
「早死にするタイプだな…あずさ。よし、いい子に病院に行って治療を受けれたらご褒美をやろう」
「ご褒美…何?」
「龍臣と2人きりで温泉旅行にでも行ってこい。誠哉は俺たちで面倒を見るから気にしなくていい」
「え…嬉しいけど、誠哉くんを仲間外れとかできないよ」
「家族旅行はまたすればいい。今回はご褒美旅行だ。いいな?」
「う、うん」
「よし。そうと決まれば医者に行くぞ。柘榴 っ!柘榴はいるかっ!!車を出せっ」
「御意」
「柘榴、針葉 医院へ」
「はい」
「安全運転で頼むぞ」
「御意」
柘榴と呼ばれた人は颯爽と歩いていき出発準備を始めた。
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