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診察台 2
診察台に手慣れた動作で樹医師はあずさを固定し、あずさは樹医師のあまりの手際の良さに文句も言えずされるがままになっていた。
なんだか怖い…
「ね、ねぇ…先生。なんで縛るの?怖いんだけど、、」
「安全のためですね。傷をつけちゃうといけないので」
「暴れる前提なの?」
そうだよ。こんなんつけられるとか暴れるようなことするんだ
怖い…怖い…怖いっ
あずさは手足を揺らしてベルトを外そうとし
「こらこら。そんなことしても外れないですよ?落ち着きましょう」
樹医師はあずさの太ももを撫で
「足が緊張してますね。怖がらないで」
「怖いよ!だいたいヒートももう落ち着いたんじゃないのっ!?誰にも襲われる気配無いし!先生もαだよね?」
「ですね。でも、残念ながらヒート真っ只中ですよ。雑踏にいま放りこんだらあっという間に手篭めにされてしまう」
「じゃあなんでっ」
「私も蒼炎さんもΩのフェロモンに左右されないように薬を飲んでいます。だから反応しないだけですよ。理解できました?ヒート中っていう証拠に…椅子が倒れますよ」
樹医師の言葉のすぐ後、ウィーーンっと椅子が倒れ、足を置いている台が左右に割れていった
「へ?えーっこの椅子!足の台が!」
「暴れませんよ。座面もなくなりますよ」
ウィーーン
「きゃーっ。怖っ!落ちるって!!」
「大丈夫です」
樹医師は座面に敷いてあった使い捨ての防水カバーを破り捨て新しいモノに取り替え
「やはりビチャビチャですね」
パチンっパチンー
樹医師は手袋を両手に付け、右の中指にローションを付けると左手の平をあずさの下っ腹に当て、右中指をあずさの秘孔へと挿れた
「ひぁー…っんっ!やぁあっ抜いてっ!抜いて」
「はいはい、落ち着きましょう。内診ですよ」
「内診…」
「やっぱり、発情期中そのものですよ。うん、変わった感触などは無いですね」
樹医師は指を抜くと今度はテレビのような機械にスイッチを入れ、テレビにコードで繋がったマイク形の道具にコンドームのようなモノを被せた
「あずさくん、エコーを挿れますよ。大きく息を吸って長くゆっくり吐きます。続けて」
「う、うん」
エコーって腹にゼリー乗せてグリグリして見るアレだよな?
この呼吸と何の関係が?
あずさが考えていると、あずさのおしりに痛みが走った
「ひゃうっ!痛いっ。先生、痛いよっ」
「あーそんなに力を入れないでー。エコーが壊れます。息を吐いて。ふー、ふー。あずさくんっ」
「やだぁーっ」
さっきの機械、おしりのナカに挿れたんだ。
痛い…痛いじゃん…っ
えっちは気持ちいいけど、こんなの苦痛でしかないよ!
だんだんとあずさは痛みに興奮し、堪え切れずに涙をポロポロと流し痛さに膝を震わせた。
龍臣さんのに比べたら全然小さいけど、冷たくて硬くて…無理矢理ナカが拡がって苦痛でしかない。
辛いよ…っ龍臣さん、助けてっっ
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