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第7話:ルテとフィー⭐︎

もぞもぞ つんつん ん~、なんだろ? 温かいなぁ。っふふ。擽ったい。 また、トリネだな。人の尻尾を弄って・・・・ん?尻尾・・・。 「お? 起きたか?」 !!!!?!!! 目の前に、現れたドアップに吃驚して、飛び上がった。が、銀髪男の両手ががっしりと捕まえられる。 え?!あ、僕・・・。 男の手の中には、小さな黒い塊が捉えられているのが、窓に映っていた。 あぁ・・・。やっちゃった。どうしよう・・・。 「なんだ?? 急に大人しくなった?ってか、お前、意外と汚れてるな。」 顔の前に迄黒い塊を持ち上げると、男は塊の腹の匂いを嗅いだ。 !!?!!!! な、何!?!へ、変態!!! じたばたと暴れるが、男は吸うのを止めない。 きゅるるるる・・・。 「・・・、お腹すいてるのか?」 きゅるるるる・・・。 「フッ・・・、今、ミルク温めてやるよ。」 黒い塊を抱き上げたまま、台所へ男が向かう。小さな鍋に、冷蔵庫から瓶に入ったミルクを取り出し、小鍋にうつしていく。トプトプっと鍋一杯にミルクが注がれるのを、黒塊がじっと見ている姿に、ボルテの尾が揺れる。 も、勿体ないぃ! ああ、しかもこの匂い! カウのミルク!? ギーじゃないの?! イースでは、カウのミルクはギーのミルクよりも栄養価も高く、濃厚で高価だった。 そんなカウのミルクを小鍋にたっぷり入れられ、フィガロは驚き釘付けだった鍋から視線を上げた。 ちらりと、見上げた男と、フィガロは目が合って吃驚する。 !?! この男・・・確か、魔獣を大剣で倒した奴?! 「どうした? 今、皿にいれてやるからな。」 ポコポコと気泡が出てきたのを見て、男が火を止める。 少し深めの皿に、温めたミルクをうつすと黒い塊の前に置き、マグカップに残りを入れ男も椅子に腰掛けた。 「ほら、変なものなんか入ってないから、安心しろ。」 ふんふんと匂いを嗅いで、黒い塊がミルクを舐め始めたのを、見ていた男がいつの間にか居なくなっていたのに気が付いたのは、皿の底が見えた時だった。 あれ? あの男は?? キョロキョロと辺りを見回すと、部屋の奥の方から桶とタオルを持ってきたのが見えた。 「さてと、次は排泄か?」 ぴちゃ・・・ え? 今、この男なんて言った?!? 男の方を見上げると、桶からは湯気。 その中に温められた小瓶。手には、薄い布とタオル。 んん???? 「たしか、肛門を刺激して排泄を促すんだっけか?」 んん?????何言ってんだ?? 「よっし、この布に温めたオイルを少し垂らして・・・、あ、コラ!!暴れるな!!!」 片手で下から掴み、固定すると前からゆっくりとオイルを含ませた薄布で刺激される。 ゆっくり何度も何度も緩々と刺激され、黒い塊の股間がオイルでぐちゃぐちゃになる。 「んー。なかなか、出さないな。直接、中弄るか・・・?」 薄布を小さく切り、オイルを含ませる。 それを小さな細い棒の先端に付けてると、黒い塊の肛門へゆっくりと押し入れようとする。 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! じたばたと暴れ始めた塊をしっかりと抑え、オイルの量も増やす。 「こら、暴れるな! 排泄しないと、辛いのはお前だぞ!!ほら、頑張れ!」 くぷくぷと、後ろの穴に細い棒が浅く出たり入ったりを繰り返す。 その間も、お腹や股間の辺りもオイルを含ませた薄布の上から撫でられる。 「うーん・・・。もう少し、奥まで入れる方が良いのかなぁ?」 グリっと中を引っ掻ける様に、刺激した瞬間、黒い塊がついに男の手の中に温かい物を出した。 「お! 偉い、偉い。今、洗ってやるからな。」 ゆっくりと桶の中の湯に、黒い塊のお尻から入れる。 顔に掛からない様に、湯を身体に掛けてくにくにと、両手足の肉球までお湯を含ませる。 黒い塊の身体から、力が抜けたのを感じ。粉せっけんで丸洗いされてしまう。 「おおー、フワフワ!!」 タオルで、水気を拭きとり、温風魔具で乾かされた黒い塊を抱き上げると男はまたその鼻を黒い塊の腹にうずめた。 「あー、気持ちいな。フワフワ。よしっ。今日からお前は、フィーだ!」 放心状態でいたフィガロのお腹に顔を埋めたまま、男がはフィガロの事を愛称で呼んだ。 はぁ?! な、何言って・・・!?!! 前足をばたつかせた黒い塊、フィーの腹から顔を上げたボルテは、フィーと名付けた塊に満面の笑みを浮かべた。 「オレは、ルテ。宜しくな、フィー。」 すりすりっとフィーの鼻に、ルテは自分の鼻を擦りつ、鼻先に口付けた。 ルテは、フィーを毛布を敷き詰めた箱に降ろし、湯の入っていた桶をもって部屋から出て行った。

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