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第15話 運動

ーー日曜日。 ピンポーン 午前9時50分。 晃は、柊の家のインターホンを押した。 「はい。」 「彩月です、今日柊くんと約束をしていて。」 「晃くん!?ちょっと待ってね。」 待っていると、柊のお母さんが出迎えてくれた。 「おはようございます。ご無沙汰してます。」 「おはよう、晃くん!あら、少し見ない間に、背伸びた??なんだか大人っぽくなって…柊を迎えに来てくれてありがとうね。話は聞いてたんだけど、午前中からだったのね。」 「はい。」 「さあどうぞ、上がって。ああでも、あの子まだ寝てるのよ。起こしてくるわね。」 「あ、あの。」 「え?」 「僕が起こしに行っていいですか?寝てたら起こしてくれって言われたんです。」 「あら、そうなの?でもあの子、寝汚いというか、寝起き悪いけど大丈夫かしら…」 「大丈夫だと思います。」 柊は、昔から朝が弱かったな。 「朝ごはんは食べた?」 「はい、少し。」 「トーストぐらいしかないけど、良かったら柊と食べて行ってね。」 「ありがとうございます。」 優しい、柊のお母さん。変わっていない。 階段を昇り、柊の部屋のドアをノックした。 コンコン  応答がない。 「柊。…入るぞ。」 「zZZ」 「柊、おはよう。」 少し揺さぶってみるが、よく寝ている。 「…おーい、柊!起きてくれ。」 「んん…なに。」 「朝だぞ。遊びに行こう!」 「ん〜…晃?」 「ああ、おはよう。迎えにきた。」 「…お〜。今、何時?」 「もう9時55分だ。」 「うん…じゃああと5分…」 「わかった。」 制服は…床にあった。 ボタンが取れそうなところと、ほつれてるところ。あれ、穴もある。 本人は気にしていないが、俺が気になる。 おばさんは、気にならないのか…? 柊が起きるまでに直せるかな。 ーーー 「んん〜…よし。」 柊が上半身を起こした。 「何時だ?」 「10時15分。」 「あ〜そんなに経ったか?待たせて悪いな。」 「いいよ。ちょうど終わったから。」 「なにが?」 「制服、少し直しておいた。勝手にやっちゃったけど。」 「え、まじ?すげえな、お前。ありがとな。」 「いや、そんな綺麗にはできないけど。あと、ちゃんとハンガーかけろよ。」 「忘れんだよな、いつも。」 「柊は朝弱いの変わらないな。」 「起きらんねぇんだよな〜。特に休みの日は。」 「おばさんが朝ごはん用意してくれてるぞ。顔洗って食べに行こう。」 「ああ。」 柊は、まだ眠たげだ。 「ほら、行くぞ!」 晃は、柊の腕を引っ張った。 「おー…」 グイッ 「!」 思いのほか強く引っ張ってしまい、体が触れ合った。 「……。」 「……。」 少し沈黙したあと、柊が晃の肩にポンと手を置いた。 「先、リビング行っててくれ。顔洗ってから行くから。」 「…わかった。」 なんだろう、少し間が空いてしまった…。 「ごちそうさまでした。すみません、頂いてしまって。」 「いいのよ〜。運動するんでしょ?帰りにうちに寄って、またお昼食べて行ってもいいし。」 「そんなすぐ終わんねぇよ。行くぞ、晃。」 「うん。じゃあおばさん、行ってきます。」 「行ってらっしゃい!気をつけてね。」 2人で柊の家を出て、スポーツセンターへ向かった。 「普段、運動してんのか?」 「週2回体育がある。日曜の朝はジョギングしてるし、体力はそれなりにあるぞ!」 柊が、晃の頬をつねった。 「毎日運動しろよ。」 「な、なんでつねるんだ。」 「さあな〜。つねりたくなんだよなぁ〜。」 「なんだ、それ…」 「さーて、着いたらまずは準備運動からだな。」

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