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第7話
ホシザキジュンの話
煙草すら吸った事なかったけど、ユウヤさんが差し出した吸い口を咥え、見よう見まねで勢い良く吸ったら、むせた。頭もくらくらする。
咳こむ俺の背中を笑いながらさすってくれた。
咳がようやく治まって、顔を上げたら俺の背中に手を置いたままユウヤさんが少しだけ口角を上げて見下ろしていた。
顔を上げて、唇に触れようとした瞬間
「僕、恋人がいるからね」
ちょっと冷たい笑顔で言われて、キスされた。
嬉しいのに泣きそうな気分になった。自分でも分かっている、俺を受け入れてくれるってだけで、この人に欲畳してるって。
でも…
女の子とするときは、“する”側だったけど、今は“される”側になっている。
唇を優しく舐めていたユウヤさんの舌が口の中に入ってきて俺の舌に絡められる。柔らかく動くその感触に体の力が抜けて、舌の感覚だけに集中してしまう。
ユウヤさんが片手で俺の背中を支えながら、もう片方の手をシャツの裾から入れて乳首撫でた。爪先でそっと先端を引っかいていく。
「あ!…んっ、ん」誰かが喘いでいる声が聞こえた。きっと俺だ。
唇が離れ、すぐ近くにさっきと違う、楽しそうな笑顔が見える。
「すごい声出すね、意外。もう少し小さい声にしないと誰か見に来ちゃうよ」
そういうとまたキスをしながら背中の手を放して、両手で俺のズボンを緩め始めた。
自分の体が自分じゃなくなっているみたいに、ぼんやりと発熱している。でも、血液がどくどく音をたてて一か所に集まっているのが分かった。
「腰上げて、僕の膝に乗りなよ」って耳元で囁かれ、そのまま耳朶を舐められた。
「いっ…やあああ」自分の声じゃないみたいだ。
言いながら思わず軽く立ち上がって体を引いたら、ユウヤさんが上手にズボンを下げて、俺を引っ張って膝に乗せた。ズボンとシャツの間から、がちがちになって先走りで濡れた陰茎が飛び出している。そこに手を添えてユウヤさんが言った。
「だから、声大きいってば」
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