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第7話

 僕は二階に促され、階段を上る。二階は1フロアが一つの部屋だった。床には、三重の魔法陣が刻まれている。僕は魔法は分からないから、どんな効果なのかは不明だ。  家具はベッドと大きな椅子、チェストがあるのみだ。他には大きな窓と柱時計がある。 「好きだ、オリビア」  入ってすぐ、後ろから抱きしめられた。ドギマギとしながら、俯きがちになって、僕は真っ赤な顔を隠そうとした。顎の下を擽られ、もう一方の手でシャツのボタンを外されたので、僕は慌てた。 「あ、あの、その、お風呂とか……」 「ここには清浄化魔法の魔方陣があるから、二度と入らなくても問題は無い。同じようにトイレには行く必要がなくなる。栄養補給の魔方陣も刻んであるから、食事の必要もない。最後の一つは――」  その時、ガチャリと音がした。気づくと僕の首に、冷たい感触があったから、指で触れると、そこには首輪がついていた。 「――この首輪をつけているものが、この部屋から出られなくなる結界魔法の魔方陣だ。ただ、出る必要は無い。入浴も、トイレも、食事の必要も無く、ベッドはあるから睡眠はできるからな」 「え? ど、どういうこと?」 「オリビアに、ずっとここにいてもらうということだ」 「へ? 無理だよ、僕にはお店の仕事もあるし、今日も出かけてくるってしか、お父さんにも行ってこなかったから、一晩くらいならともかく、ずっとなんてみんな心配すると思うし……」  困惑して振り返った僕のシャツを、ポツポツと外しながら、背の高いラークは、綺麗な顔の唇の両端を持ち上げている。 「言っただろう、俺は嫉妬深いと。もう店には行かなくていいように、かつ、宿屋の親父殿にも、きちんと上手く伝えておく。オリビアはもう、なにも気にせず、考えなくていい。俺の事だけを、考えて、俺の事だけを、愛してくれればそれでいいんだ」  そう言ってから、ラークは上半身が開けてしまった僕の顎を持ち上げて、少し屈んでキスをした。 「ん、っぅ」  舌をねっとりと絡め取られながら、僕は下衣も乱された。床にストンと、僕の服が落ちる。そうしてキスをされたままで、陰茎を握り混まれた。ゆるゆると扱かれる内に、すぐに僕の陰茎は勃起した。すぐに腰に力が入らなくなってしまう。すると手を離したラークが、不意に僕をお姫様抱っこした。

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