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第14話

「痛かったでしょう?」 「――もっと引っ掻かれてもいいくらいだ。お前がつけてくれるんならな」 「っ」 「好きだ、オリビア」 「あ、ぁ……ああっ!」  ラークの陰茎が、どんどん深く進んでくる。 「ほら、根元まで挿いった」 「あ、ぁア……ンん……嬉し、っ……」 「俺も嬉しい。愛してる」 「僕も。あ、あああ! あン――!!」  ラークが激しく打ち付け始めた。僕は体を震わせながら、初めて知る快楽に浸る。  繋がっている箇所から、全身が蕩けそうになっていく。  愛情では心が、重なっている場所からは体が、ドロドロになりそうだった。 「あ、ああ、んン――!」  僕の腰を掴み、ラークが次第に速度を増していく。僕はその度に、甘い声を出す。  一つになれたのが、本当に嬉しい。 「あ、あああ!」 「出すぞ」 「ンん――!!」  一際強く突き上げられ、僕は放った。ほぼ同時に、内部に飛び散る白液の感触を知った。人生で初めてのSEXに、僕は目眩がしそうになった。あんまりにも気持ちが良くて、あんまりにも幸せだったからだ。  ぐったりとした僕から、ずるりとラークが陰茎を引き抜く。 「まだまだ全然足りない」 「!」  こうして、二回目が始まった。その後、三回目、四回目と続き、この日僕は、翌日の朝方まで、抱き潰された。  ――これは、その後の話である。  僕はまず、部屋の中を自由に歩き回らせてもらえるようになった。  それから少しして、『信じられるか試すために、結界の範囲を家にした』と述べたラークが、僕を家中歩き回れるようにしてくれた。僕はそうなると食事や入浴、トイレが必要となったけれど、一階にそれらはあったし、緊急時は二階に戻れば良かったので、なにも不便はない。自由度が広がった僕は、毎日食事の用意をして、ラークを待つようになった。  食材は、ラークが僕のために買っておいてくれる。  僕は、味がしないとは聞いていたけれど、温度は分かるようだと知ったから、温かいものや冷たいもの、様々な温度のものを、日々変更して食卓に並べるようになった。足りない調味料をラークにねだれば、ラークは照れくさそうに笑うように変わった。 「本当は自分で選べたらいいんだけどなぁ」 「……やはり、ここから出たいのか? この家から出て行きたいのか?」

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