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第9話
今日も変わらず公園で過ごす。
でも変わった事がひとつある、、、隣におにいさんがいる。
あの日からなぜか会った日には声をかけてくれるし、あの時のようにご飯や飲み物をくれる時もあった
"なんで急に、、、?"
いくら考えても分からない
特に何かを話すわけでもなくただ並んで座って過ごす日々。
理由を聞こうか....そう何回も思ったけど変に理由 を聞いてこの時間がなくなるのは嫌だと思った俺は聞くことをしなかった、、、
そんなある日
変わらず2人並んでぼんやりしていると
「なぁ、、、お前の名前なんていうの?」
おにいさんがそう聞いてきた
「えっ、、?」
突然の事に思わず聞き返してしまった
「だから名前。なんていうの?」
「 白雪 、、なつ、、」
「ふーん。なつか、、、漢字は?どう書く?」
「 ひらがなで、なつ。」
「そっか。俺は、、、一ノ瀬 優人 。優しいに人で優人。今年で19の獣医学生で親は会社を経営してる。あと5個上の兄がいる。」
そう教えてくれる。
「大学や家はここから少しあるが友達の家がこの近くなんだ。」
分からなかった、、、どうして急にこんなに自分のことを教えてくれるんだろうか。
不思議で仕方なかった俺は
「どうして急に.....?俺の事よく思ってなかったよね....?」
ついに聞いてしまった。
言ってからやっぱりやめておけばよかったと後悔した。
"せっかく話してくれたのに...."
『だよな...やっぱり忘れて』そう言われたらどうしよう。だけど優人さんの反応は違った....
「いや、、、それは、、、確かにまだお前の事はよく思ってないとこもあるけどでも、、、」
そう途切れ途切れに話す。
静かに聞いていたら
「この間ケガした犬を病院に連れてったろ。さっき言ったように俺、獣医師目指してるからお前のあの時の行動みて、、、そのなんて言うか、、、色々思って、、もしかしたらお前の事少し誤解してる部分もあるのかなって、、、」
なんて最後はうつむきながらに言う。
「なんか上手く言えねーけどお前の事ちょっと知ろうと思っただけ!」
そう今度は投げやりに言い放った。
「そっか。なんかありがとう...?」
そう言えば
「んっ。と言うかお前話し方最初と違うのな。こっちの方がいいぞ。あれはバカっぽい。」
そんな事まで言い出した。
「バカっぽいって、、。ひどいな。それに名前聞いたくせになんでお前呼びなんだよ。」
思わず笑って言い返せば
「 確かにそうだな、、、なつ!」
そう笑顔で俺の名前を呼んだ、、、
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