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第28話
翌朝目覚めれば2人はもう起きていて優人さんはもう出る用意が出来ていた
「今日はちゃんと学校!」
そう言って笑うから俺も笑う
「僕はもう少ししたら仕事で出るけど、お昼には終わるからそうしたら一緒にご飯食べよう。」
そう言ってかずさんが声をかけてきたので頷く
2人を見送った後に1人になった部屋で、これからの事を考える
『母親がすぐに出てくる事はないと思いたい。でもあの家はどうなるんだろう。俺はこれからどこで暮らしてやっていけばいいんだろう』と不安が募る。
その時『もうそろそろで着くから下に降りておいで。』とかずさんからメッセージが届きあれからそんなに時間が経ったのかと驚く。『分かった!』と返し出る準備をしていると携帯が着信を知らせる。
出てみれば昨日の刑事さんで『君の母親が親権を破棄すると言っている。』そんな内容だった。何となく察してはいた。『分かりました。』それだけ伝え電話を終える。
ガチャガチャと鍵が開く音がしてかずさんが入ってきた、、、
「なつくん!よかったいた、、、待っていたけどなかなか来ないから電話をし、、、、、どうしたの?」
そう言われ肩を優しく掴まれてハッとする
携帯をみればかずさんからのメッセージから30分は経っていて、数分前には何回か着信がきていた。
「かずさんごめんなさい、、、」
そう言って謝れば
「何かあったかと思って心配したけど、、、その様子じゃ何かあったんだね。」
そう言ってリビングの方へ連れていきソファにゆっくり座らせてくれる
「何かあったの?もしかして連絡があったりした?」
「昨日の....刑事さんから.....母親が....僕の親権を....破棄すると言っているって......」
「そっか、、、、」
「破棄される事自体は何となく予想ついてたんですけど、いざ言われると何か、、、後、未成年だしこれからどうなるんだろうって不安が一気にきちゃって、、、、」
そう言いにくそうに言えば
「だったらさもうそのまま家住んじゃえばいいじゃん」
かずさんが驚くことを言う
「えっ?」
「親権を破棄することになったらあの家に住み続ける事出来るか不安でしょ?それにそもそもあの家になつくんは住み続けたい?」
「それは、、、、」
「だからさ優人くんが相談した弁護士さんにそこら辺また色々確認して出来るのであれば僕ははそうしたいよ!」
なんて言いながら目を見てくる
「でもいいんですか?既に色々迷惑を掛けているのに、、、」
「僕は少しも迷惑だなんて思ってないよ。したくてやってる事なんだから、なつくんが気にすることなんて何も無いんだよ。」
そう言ってにっこりと微笑む
その優しさにまた泣きそうになれば『また泣いてる。最近のなつは泣き虫さんだね〜』なんて言いながら涙を拭いながら言う
少しして『まずは腹ごしらえをしよう!その後優人くんと連絡をとって考えよう?』というかずさんに僕は頷いた
優人さんに連絡をすれば夕方には終わると言われたので、夜ご飯を3人で食べることになり、その後に優人さんの家へいき紹介して貰う事になった。
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