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第33話

その瞬間優人さんがバッと離れ僕の顔をみる 「なつ、、、やっと言ってくれたね、、、」 そう言って僕の顔を両手で包み破顔した そして優しく触れるキスをする しかし1回で終わることなく何度も角度を変えながら繰り返されるキスに息が続かない 空気を求めて僅かに口がひらいた瞬間を優人さんは逃すことなく舌をいれてきた 「んぅ……はぁ………ゆぅ………と……さん」 その後も舌を絡め取りながら繰り返される深いキスに酔いしれていれば上顎をゆっくりなぞられる 思わずビクッと反応しあまりの気持ちよさに身体が離れそうになるのを、後頭部にまわる優人さんの手が許してくれない 「ふぁ……ぁ…ゆ……ぅと………さん……もぉ……むり……」 そう言って力が抜けていく僕をしっかり支えながらそのままゆっくりと布団に寝かせる 「ごめんね。必死に応えるなつが可愛くて離せなかった。」 そう言いながら涙目になっている僕の目元に軽くキスをする その唇が頬に下がり首元におりていく 瞬間チリッとした痛みがひろがる 『なつは俺のものだからね』そう言ってその痛みの跡に優しく口をつける そして優人さんの手が身体に触れた瞬間 僕は優人さんの手を払い除けてしまった さっきまで高ぶる気持ちで受け入れていたのに もっと欲しいと優人さんを求める身体に素直に従おうと思っていたのに 僅かに残った理性が拒絶した 驚く優人さんを目に自分でも驚く さっきまで大丈夫だったのに、、、身体に触れられた瞬間頭に流れ込む、、、自分がこれまでしてきた事、色んな男に触れられ身体を重ねてきた時の事、、、 『気持ち悪い近付くな』優人さんと初めて会った時に言われたあの言葉が、、、 その瞬間震え出す体 あの時とは違う、、、 だから欲望のままに優人さんを求めればいい 今は俺の事を好きだと言ってくれてるんだから もう身体は限界なはずなのに 今すぐにでも優人さんに抱いて欲しくて仕方ないはずなのに 心の中でずっと引っかかっていた事が 言ったってどうにもならない そんな事分かってる でも言わずにはいられなかった、、、 『見ないで......僕の身体は......きたないから......』 それを聞いた瞬間優人さんの顔が歪む 「なつ!そんな事ない、、、なつの身体はきたなくなんかない、、、」 泣きそうな震える声で言えば壊れ物に触れるかのように優しく抱きしめる 「でも.....僕は.....色んな人と.....そんなの....気持ち悪いでしょ.....」 そう言われ優人さんがハッとする 「なつ、、、初めて会った時の事、、、あの時どんな事情があるのか知りもしないくせに酷い事を言ってしまった、、、ほんとにごめん。」 「あや、、、まらないで、、、」 「なつ、、、俺はなつの心に消えない傷を残す事を言ってしまった、、、それはどんなに悔やんでもなかった事には出来ない。ほんとにごめん。でもなつの事知っていくうちに笑顔が可愛いくて優しくて少し甘えん坊なその人柄に惹かれていった。今では何よりも大事で守りたい大切にしたい人だよ。それは信じて欲しい。」 そう僕の目を真っ直ぐに見て伝える優人さんに涙が溢れてとまらない 「なつ、、、好きだよ、、もうどうしようもないくらい俺は君に惹かれてる。」 抱きしめながらそう耳元で囁かれる言葉に先程よりも濃い匂いが部屋にひろがる もう限界だ優人さんが欲しい 真っ直ぐに気持ちを伝えてくれる優人さんに身を委ねるんだ 「優人さん………僕のこと……抱いて……下さい……僕のなか……優人さんで……いっぱいにして欲しい………。」 そう言い終わった瞬間激しく唇を奪われた

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