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第40話:優人side

待ち合わせた時間よりも早く着いたことに気付きベンチに腰掛けるけど、じっとしていられずに何度も立ち上がっては座る行為を繰り返してしまう 「まだかな....」と何度目か分からない時間の確認をすれば「優人さんおまたせ!」と小走りで駆け寄るなつの姿が目に入った 待ち合わせの時間より早い事に触れれば、早く終わったから待ちきれなくて来ちゃった、なんて言うその姿が堪らなくて、、、 「行くか!」そう言って駐車場に向かった俺の横にやって来て問いかけてくるのが可愛くて、だけどいきなりドライブなんて嫌だっただろうか....そんな不安がよぎって聞いてみれば「楽しそう!嬉しいよ!」そんな言葉にほんの少し抱いた不安はすぐに消え去っていく かずさんと呼ばれていた男性がしていたようにドアを開け、なつが乗り込むのを見守る 車を走らせていればふと感じる視線にチラッと横を見ればなつがキラキラとした目で俺の事を見ていて、、、 嬉しさと恥ずかしさでどうにかなりそうだった だから少しふざけた感じで聞いてみたんだ そしたら「カッコイイです。とても。」なんて笑顔で返してくるからどうしたらいいか分からなくて「そっか。」その一言しか言えなくなってしまった それから少し走ったら見えてきたお店 色んなサイトを見比べて、候補を見つけては想像して、何とか決めた洋風の外観がおしゃれなお店 お店の扉を開けなつの方を振り返れば、お店の外観をさっきみたいに目を輝かせて見ていた その姿にあの人とはここに来たことはないんだなとホッとする そんな事を思っていればなつがいきなり立ち止まった後に顔が曇ったのが分かった 本当は体調が良くないのかと心配になり声をかければ「大丈夫」の言葉。少し気にかかるけど笑顔で平気と言うなつの言葉を受け入れた 席に案内されオススメを聞いて注文する なつと目が合えばなんだか落ち着かないようでそわそわとしていた その姿に微笑ましく思っていれば運ばれてくる料理 いつも俺が買ってきたものを美味しそうに食べてくれるから、そんななつの姿が見たくて視線を向けるけど下を向いていてその顔が見えない、、、 "やっぱり体調が悪かったのか...." そう思ったけど節々で見られる行動からそれは考えられなくて、、、 お昼には楽しく会話していたのに待ち合わせてからはどこかぎこちなさもあってどうしても気になって、、、 "それとも何か嫌な事でもあったんだろうか...." その時思い出すなつがしている事 途端に出会った時の光景が頭に流れてきて そして同時に湧き上がってくる不快な感情に頭を振りながらなつを見れば、変わらずその顔はどこか暗くて、、、 なつの笑顔が見たくて、、、だけどどうしたらいいか分からなくて、、、でもそのまま帰す気にはなれなくて、、、 「もう少しだけ付き合ってくれる?」 気付けばそう口にしていた

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