「あー疲れた」 「お陽さん、元気になったみたいでよかったですね。右近が、「蒼姫があんなに強い方だったとは」って面食らってましたよ。蒼のこと、綺麗でかよわいメス型だと思ってたみたいなんで」 ドカッと布団に横になった俺を、要が抱きしめてくる。 「右近は人を見る目がないんじゃないか？あんなんで商売できるわけ？」 「右近は人たらしなんですよ。誰とでもすぐ仲良くなりますしね。人がいいので騙されたりいいように使われたりすることもありますが、それを補うくらい商売のセンスは抜群です」 「へぇ」 「それにしても珍しいですね。蒼が他人のことに首を突っ込むなんて」 「それは・・・まぁ、お琴っていう使用人に腹がたったのと、右近も雪音も、お陽に当たり障りない慰め方するから、なんか違うなって思って・・・。昔、健兄(けんにぃ)に言われたことを思い出してさ」 「学部長ですか？」 「うん。高校卒業する時だったかな。「お前、素を隠したままじゃ、本当に大切な人なんかできないぞ。そつなくやるのも体外にしろ」って言われたんだよ」 「蒼、そつなくやってたんですか？俺が出会った時は、すでに氷の女王って感じで、人を寄せ付けない性格でしたけど」 「まぁなぁ・・・高校くらいまでは嫌でも集団行動があるだろ。班で何かやれって言われたりするし。バカバカしいと思いながらも、友達の真似事してたんだよ。テストの点が悪くて落ち込んでたら、内心、お前みたいな覚えの悪い奴は時間かけてもっとやらなきゃ良い点なんてとれるわけないだろって思ったとしても、今回はテストの内容難しかったしなって慰めたり、得意げに披露された知識が間違ってても、そんなことよく知ってるね、みたいに合わせてたなぁ」 「えぇ？なんですかそれ、俺慰められたことないですよ」 「そんな上辺だけの慰めや、適当に合わせて機嫌とったって、要のためにはならないだろ。 本当に大切に思うなら、たとえ相手に嫌われたり怒らせる結果になっても、相手のためになることを言うべきだ。俺は適当に慰めてきたり、楽な道を進めてくるやつは信用しない。 そう思うとさ、俺につっかかってくるのは、健兄だけだったんだよ。腹立つなって思うこともよくあったけど、よく考えたら、本当に俺のことを思っててくれるのは、この人だけなんだなって、気が付いたんだ。それで大学からは、そつなく友達ごっこやるのはやめたんだ。まぁ、極端すぎるって、健兄にまた怒られたけど」 「お陽さんは、蒼にとって大切な存在ってことですか」 「さぁなぁ、大切かどうかはわからないけど、俺に必要な存在ではあるな。右近はお前の大切な仲間で、お陽はその番なんだし。そういえば、雪音が体の相性がどうのこうのって言ってたな、要に聞けって言われたんだけど・・・・」 「右近とお陽さんのことですか？」 「そう。身分違いの恋だけじゃないみたいな・・・」 「右近の男根のことですね」 「はぁ？男根って・・・」 「鬼は個体によって形が違うんです」 「えぇ？」 「俺はノーマル型ですけど、右近は棘型(とげがた)なんですよ。めずらしいタイプで・・・」 「ちょっと待った。棘型って何？アレに棘あるってこと？」 「そうですよ」 「ありえないだろ」 「それがありえるんです。珍しいタイプなんですけど、このタイプは番ができにくいんです」 「それは・・・そうだろ。棘あるのなんて、想像しただけで尻が痛いわっ」 「しかも、巨根で、ずっと童貞でしたね。でも、お陽さんが使用人として丸金一族の家に来た時に、一目でこの子ならいけるって思ってアプローチしたみたいですね。初夜が成功した日は、喜んでましたよ～右近」 「それって愛はあるわけ？」 「お陽さん、右近のアプローチに最初は「とんでもない、私なんて」って断ってましたけど、右近、南部の家を思い出せるようにお陽さん用の寝所作ったり、プレゼント渡したり、かなりがんばってましたから。まぁ、最初は体目当てだったかもしれませんけど、アプローチしてる間に好きになるってこともあるんじゃないですかね」 「まぁ・・・確かに、今は相思相愛な感じするし、いいのか」 「蒼だって、体から入ったじゃないですか」 「そ・・・それはいい、俺のことはいいんだよ」 「それよりも、俺も見たかったな、蒼の姫っぷり」 「なんだよそれ」 「「私を誰だと思っている？蒼姫ぞ！」って感じのやつです」 要が首に口づけしてくる。にやにやしてる顔が後ろにあるのが雰囲気でわかる。 「からかうなよ」 「俺にも言ってみてください」 「何を？」 「女王様みたいな感じて・・・・そうですね・・・例えば、「俺に見られながらオナってみろ」とか」 「はぁ？何いって・・・・っん」 強引に振り向かされて口づけされる。こいつ・・・もう勃ってる。 男根の話なんてしたからかもしれない。 「ほら、言って」 「やだよ、なんだよそのSMプレイみたいなの」 「言ってくれないなら、俺が言いましょうか？ひどいこと、蒼にしてみようかな」 「ちょ・・まった・・・無理無理・・・・」 「じゃぁ言って」 要の目が鋭くこちらを射貫く。本気だ、こいつは本気でSMプレイを実践しようとしている。 「ほら、蒼、早くしてくれないと、俺のを咥えさせて泣かせますよ」 「わ・・・わかったから・・・・う・・・・お、俺の前でオナって見ろ」 「はい」 要が自分のアレを取り出してさすり始める。 なんだこの光景。やばい、ドキドキする。 「あっ・・・蒼・・・・」 目の前で要が喘ぐ。要のそんな声を聞くと、俺の体の血が沸騰するようだ。顔が真っ赤になっているのがわかる。 「蒼・・・次は？次の命令ください」 「え？次って・・・」 いきなりS側やれって言われても何も思いつかない。そもそも俺はSじゃないし、そんな趣向ない。 「出ちゃいます」 「そんなこと言われても・・・・じゃ・・・じゃぁ、舐めろ、とか？」 「はい」 「うわっ・・・ん・・・」 押し倒されて口づけされる。要の体がいつもより熱い、どうやら興奮しているらしい。 「んっ・・・あっ」 要の舌が首を伝い、胸へくる。執拗に乳首を舐められる。 「蒼姫、気持ちいいですか？喜んでいただけてますか？」 「う・・うん・・・いぃ・・・いいから・・・」 「はい。こっちもですよね」 要の舌が下へ伸びていく。 「あっ・・・ああん・・・はっ・・・うぅ・・・」 大きくなった俺のアレを要が口で丁寧に舐める。先をぐりぐり舌でこねられて、思わず体が反り返る。 「蒼姫、こちらも舐めますか？」 「やっ・・・あぁ・・・ひっ・・・」 要が指を入れてぐちゅぐちゅと音をさせる。 「そ・・・そこは・・・」 いらないと言おうと思ったのに「ここもですよね、かしこまりました」と言って要の舌が伸びてくる。 穴の入り口をぐるぐると舌で舐めまわされる。 「蒼姫、ヒクヒク動いてます。気持ちいいですか？言ってくれないとわかりません」 「き・・・きもちいい」 「なら、ご褒美ください」 「ご褒美って？」 「この穴です。この穴に俺のを入れさせてください」 「わ・・・わかったから」 「ほら、言って、ご褒美だぞって、穴を差し出してください。お尻あげて」 「やっ」 仰向けだった体をひっくり返される。 「蒼、ご褒美くれないんですか？もっと、舐めますか？」 「やっ、もう舐めなくていいから・・・入れて」 「ダメですよ。もっと姫らしく、お尻あげて、褒美じゃ、ここへ入れてよいって言ってください」 「やめろよぉ・・・恥ずかしいの俺じゃないか・・・」 「ね、やって、やってくれないなら、もっと舐めます」 「わ、わかったから」 仕方なく自分で尻をあげて要の方へ向ける。 「もっと、穴が見えるように足を広げて、ほら」 「うぅ・・・・」 強引に足を広げられる。これじゃ要に丸見えだと思うと、恥ずかしさで息があがってくる。 「ご・・・褒美だ、ここへ入れろ」 「はい。ありがとうございます」 「あああっ！」 入ってきたそれはいつもより大きくて、腹の中が圧迫される。 「姫、どこがいいですか？ここ？」 「ああんっ」 奥をつかれて喘ぐ。 「ここ？ここ？あってますか？」 「っああ・・・あっ・・・そ・・・そこだから」 「そうですか、あっていてよかったです。あとはこっちもかな？入り口のこれ、これもコスリますか？」 「ひゃ・・あぁ・・・ああああ！」 感じるところを擦られ、さらに奥をつかれる。声がもれるのを防ぐことができない。 「気持ちいいですか？」 「き・・・きもちひぃ・・・・」 「いくなって命令してください。限界まで我慢しろって」 「え？」 「蒼、命令して」 何を言っているんだ？要の意図がわかならい。でも、どうせ言わなくては終わらないのだろう。 「い、いくな。限界まで我慢しろ」 「わかりました。限界までいきません。擦り続けますね！」 パンパンパン、パンパンパン 「ひゃぁ・・・ああぁ・・・だめ・・・いって・・・もう無理だから、いって」 「姫の命令は絶対です。我慢しますから」 パンパンパン、パンパンパン いつもより長い。何度も何度も突かれて、喘ぐ口を閉じることができない。 「はっ・・・あっ・・・ひゃぁ・・・いって・・要・・・もう、無理だから・・・」 「じゃぁ、命令してください。俺の中にお前の液を全部残さず出せって」 「お、俺の中に・・・お前の液を・・・ああん・・・ひっ・・・全部・・・・出せ」 「わかりました」 パンパンパンパンパンパン 激しく打ち付けられて体がのけぞりかえる。 「蒼、出します！くっ」 やっと、やっと休める、あげっぱなしだった腰を下ろす。 しかし、そう思ったのもつかの間、ぐいっと再び腰が持ち上げられる。 「なっ・・なに・・・ひっ・・・あぁ」 「まだ全部じゃないです。命令に従わないといけませんから」 「やっ・・・いい、命令もういい」 「ダメです。姫の命令は絶対です。我慢して限界まで腰振って、出し続けます、俺のを搾り取ってください！」 「やっ・・・やぁ・・・・あああああ！」 「蒼姫、気持ちいいですか？さっきからずっとイキ続けてるってことは、気持ちいいってことですよね？ここ？ここも？姫はよくばりですね。あぁ・・・・たまらないっ」 こうして長い長い夜に、いやらしい音が響き続けた・・・・