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第5話【蓮視点】

男同士のセックスはお尻の穴を使う。 部活の友達が着替えている時に言っていた。女みたいに濡れないから唾でも垂らしてさ、それでも最初はキツイが慣れてくるとお互いに気持ちいいって… そんな話を聞いて頭に浮かんだのは千秋だった。セックスは特別な事だから特別な人と…千秋としてみたいな… と思っている自分に驚いて頭をブンブンと振った。千秋とセックスって… 部活が早く終わって帰る途中、駅前のカフェの前を通ると、千秋と女子二人が仲良さそうに話していた。彼女とその友達か? 咄嗟に隠れてしまった。もう出てくるところだったみたいで、プレゼントらしきものを受け取ると、ありがとうと少し笑っていた。 すごく…すごくイラだった。イライラしながら家に帰って少し落ち着くためにシャワーを浴びた。その間に千秋も帰って来て自室にいた。千秋に彼女のこと聞いてみよう。このまま、モヤモヤするのは嫌だし。 ノックするのも忘れてドアを開けてしまった。 「千秋、お前彼女でもできたのか…?」 「あぁ…そのことなんだけど蓮には話そうと思っていた… 千秋が何か言っていたけれど、彼女にもらったらしきプレゼントが目について、ブレスレットを手につけているのを見た途端、プツンと何が切れた。無理矢理千秋をベットに押さえつけてやってしまった… イく瞬間近くにあったティッシュに出したついでに自分のを拭くと血がついていた…俺は逃げるように自分の部屋に戻った。 もう、どうでもよかった。千秋は俺のものだ。絶対誰にも渡さない。例え、嫌われたとしても手放すことは出来ない。 それからも二週間に一回の金曜日、千秋の傷が治った頃無理矢理身体を繋げに行く。前のようにいつも一緒にいることは無くなったが、千秋は俺が行くと自分からベットに横になるようになった。ある時からはワセリンが準備されていた。俺を受け入れてくれたのか…そんな訳ないか…彼女とも話してるの見かけるし、メッセージのやり取りもしてるみたいだし…何で俺だけを見てくれないんだよ…千秋… 何度目かの金曜日。 終わって部屋を出ようとした時 「なぁ…蓮」 「……」 「何でこんなことするのか、いい加減教えてくれないか」 「お前は、こう言う事がしたかったんだろ?だから彼女作ったんだろ?…だから俺が代わりにしてやってんじゃん」 「え?俺、彼女いないよ!」 「そんな嘘つかなくてもいいよ。だけど、これは止めねーから」 やっぱり受け入れたんじゃなくて、止めにしてほしいんじゃん…でも、絶対離さない。

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