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 先週から大倉に教えてもらっている和太鼓は、やってみればかなり難しかった。 「あ、まめになってるな」 「うん。和太鼓って結構、力使うんだね」  一日おきに大倉が様子を見に来てくれて頻繁に顔を合わせるから、かなり普通に話せるようになっている。 「タイミングがわかればそんなに力まなくてもいいんだけど」 「つい力が入っちゃって。でもいい音が出るとすごくテンション上がって楽しいです」  太鼓のリズムはとても原始的で人を惹きつける。陽斗よりもはるかにリズム感のある学生たちは、トントンといい感じにリズムに乗って叩いて曲の仕上がりもいい感じだ。  文化祭は今週末。歌やダンスの発表も多くあり、たくさんの屋台も出て、町の人たちも毎年、大勢やってくる。  あの腹の底に響く音がたくさん出せるといいと思う。  大倉の大きな手で背中を撫で下ろされて、陽斗はぼんやりと目を開けた。文化祭後のほどよい疲れと酒の酔いでふわふわしている。 「かわいいな、好きだよ」  スタンドライトだけに照らされて、上半身裸の大倉がほほ笑んだ。男らしい色っぽさにドキドキする。  浴衣が纏わりついた状態で陽斗はベッドに横たわっていた。  酔っていて気分が高揚している今なら素直に言える気がした。 「ねえ修二さん、最後までして。泣いてもやめないで」  あの嵐の夜からこれまで何度かベッドで触れ合ったが、まだ体を繋いだことはなかった。途中で陽斗が泣いてしまうからだ。

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