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  翌朝、陽斗が目を覚ました時、大倉はタブレットを開いていた。 「おはよう、体はどう? つらくない?」  ごく普通の口調で尋ねられて、ぶわっと一気に昨夜のことを思い出す。大倉の顔を見られなくて、思わず布団に顔を伏せた。 「すごい。顔、一瞬で真っ赤になったよ」  楽しげに言った大倉の手が顎にかかり、そっと顔をあげられた。  うれしそうな口元がにまにましていて、陽斗は困って唇を尖らせる。 「そんな顔されたら怒れなくなります」 「あー、かわいいよなー」  くしゃくしゃと犬を撫でるみたいに髪を撫でられた。 「陽斗はホントにかわいいよ。大好きだよ」  頭を抱え込むように髪をわしゃわしゃされて、頬にもおでこにもキスされる。 「あれ? その写真って」  写真の整理をしていたのか、画面には大きめのアイコンがずらりと並んでいた。 「ああ、こっちに来たばっかの頃に撮った写真。島のあちこち撮りまくってたな」 「これ、修二さんが撮ったの?」  空と海の青さが際立つ一枚を、陽斗は指差した。手前にエメラルドグリーンの海とその向こうに白い砂浜のビーチ、抜けるような青空に白い雲が広がっている写真だ。 「ああ。どうして?」 「僕、日本でこのポスター見て応募したんです。日本語教師募集っていう、この島のポスター」  びっくりして目を瞬く陽斗に、大倉も何かを思い出すような顔をする。 「え? あー、そう言えば頼まれたな。島の広告に使う写真貸してくれって。え、何、これが日本でポスターになってんの?」 「そう。喫茶店で見かけて、こんなきれいな島で働きたいって突然思いついて。ポスターに書いてた連絡先にその場で電話したんです」  陽斗の言葉を、大倉は目を丸くして聞いている。

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