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入局の春②
入局して1週間……
今日は加藤先生が当直なためいない……
いつも一緒だからいないとめちゃくちゃ寂しい……
しかも今日の指導医が森田先生……
この人絶対怖いんだよなー……
森田「やる?」
竹内「あっ!えっ?まだ実践は……」
森田「やりたくないならいいや」
竹内「やります!!!」
怖い怖い……
この1週間加藤先生が治療しているところを見学しかしてないから正直出来る自信ないよ……
初めての施術がまさか1番怖そうな森田先生の監視の元やることになるとは……
でも……
………よし、腹を括ろう
竹内「…ち…力抜いてね…」
声震える…俺が1番力んでるじゃん……
落ちつけ俺……まずは指一本ゆっくり挿入していって……
森田「ジェル付けないの?」
ぐふぇ!!!いきなりミスった
えーっと…ジェルを指に付けて…肛門に馴染ませるように塗り込む……
ズボッ!
「あゔ!!!」
竹内「あっ…ごめんね!!!」
やっべ馴染ませるだけなのに滑った……思ったよりローション滑る
森田「…………」
終わったな……絶対この後めちゃくちゃ叱られるやつ。
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〜反省会〜
森田「あれだと指の挿入全然浅い」
竹内「はい」
森田「前立腺の真ん中付近を確実に刺激しないと治療にならない」
竹内「……はぃ…
あの質問いいですか?」
森田「いいよ」
竹内「森田先生外から見てるだけでなんで挿入が浅いとか深いとか分かっちゃうんですか?」
森田「……声」
声??
森田「口で説明するの難しいんだよね」
竹内「ですよね……すみません…」
森田「いいよ、先生左向きに横なって」
竹内「ん??」
処置台をポンポンと叩きこれから処置でもするかのようにテキパキと準備を始める森田先生
まさかとは思ったけど、そこに横になるのは俺ですか??
竹内「あの……」
森田「大丈夫、痛くはしないから」
いや、心配してるのそこじゃない!!
森田「そこのバスタオル使って」
まーじーでー??
森田先生別にそっちの気があるとかじゃなくて、単純に実践で教えようと至って真面目な感じだな……
指導医が一肌脱いでくれるんだ……応えなくて男としてどうよ俺!!
………違う違う…脱ぐのは俺だ
森田「次の子来ちゃうから早く!」
竹内「はぃぃ!!!」
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