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第3話
荷物を置いて、スーツの上着を部屋の椅子にかけて、ネクタイは外さずにそのまま主人の部屋に向かう。
3回ノックをした後に部屋の中から『入れ』という言葉が聞こえてくる。
「失礼致します」
ハルはそのまま主人である匡の部屋へと足を踏み入れた。朝の着替え、その日の予定を告げる時、夜食を運ぶ時など、予定のある時だけしか踏み入れない部屋に、緊張した面持ちで入ると、車の中にいた時よりは雰囲気が丸くなっていることに安堵の息を漏らした。
匡はそのまま立っていたので近づいてその前に跪く。手を取りその手をハルの額につけて
「何かお気に召さないことをしてしまいましたでしょうか?自分で考えても思い当たる節がございません。不肖なる私めにお教えくださると、今後の参考にさせて頂き、二度と不愉快なことにならぬよう努力させていただきます……」
匡はハルの顎をクイッと上げさせて、その顔を覗き込んだ。
「おまえは俺のものだろう?毎度毎度、なんで知らないヤツと楽しそうに会話をする?俺にはあんな表情で話をしないだろう?」
「あの方々は他の参加者の秘書の方や、お付きの方々で、未熟な私にマナーなどを教えてくださっていただけです。匡様の恥にならぬように、学ばせていただいておりました。匡様がご覧になられたのはそのお礼を述べてる時だと思われます。本当に未熟者で申し訳ございません」
後継者としてパーティーには参加しているが、まだ2人とも16歳を迎えたばかりの若者だ。
「俺やおまえは、あのパーティーの中では最年少と言っても過言では無い。他の大人と比べて出来ることが少ないのは当たり前だろう。学ぶのもいいが、あのパーティーの最中に俺を見失ったらお前はどうするんだ?」
「……それは……誘拐などを意味していらっしゃいますか?」
急に物騒なことを言い出す匡に不安気な面持ちでハルは言葉を返す。
「そうだ。おまえが目を離したことによって、俺が消えてしまったら、おまえはどう責任を取る?俺を生涯探すか?それとも俺の弟に媚びを売って後継者の側仕えという、この仕事を全うするのか?」
「……そんな!!私の主人は匡様だけです!!」
「……なら、その忠誠を見せろ」
ハルは握っていた手をそっと両手で包み込み、その甲に唇を寄せた。
「……後にも先にも、私の主人は匡様だけです。そんな悲しいことをおっしゃらないでください。私は貴方様のためにここにおります……」
下から見上げるその顔を見下ろしてる感覚が匡は嫌いではない。ハルの中性的な顔が切なく、その眸を揺らしている。
その儚げな表情がたまらなく劣情を満たしてきたが、最近、それだけでは収まらなくなって来ていることも自覚している。けれど、ハルは男だということも知っている。
「……脱がせ。俺に奉仕しろ」
風呂場で体を洗いながら、触りすぎて勃ってしまったモノから処理することまでを手伝ってきたこともあった。その後も苛立ちが酷い時にはこうして性的な奉仕もすることがあった。
スーツがシワにならないように、まずはスーツを脱がせ、ハンガーにかけてシャツのボタンに手をかける。着替えの手伝いなどもしてきたのでどうということでもなかった。ただ、脱がしていくだけ、という作業で下着に手をかけるとそのまま下におろして主人をベッドに座らせる
まだ、なんの反応も示していない自分のものより大きなモノを口に含む。自分の唾液を使い滑りを良くして、ねっとりと舐め上げていくと、少しずつかさを増していく。ピクッと反応しながら、脈打ち大きな形へとその姿を変えていくのを見て、ハルも何も感じない訳ではなく、息が上がっていく匡の姿に艶が見える。
自分だけがが匡を良くしてあげられる存在なのだと、わずかばかりの優越感に浸れる瞬間だ。
固くなった先っぽからはオスの味が口の中に広がっていくと、匡が感じてることを嬉しく思い、これ以上、どうすればもっと気持ちよくなってくれるのか、を口と舌と指を使って確かめていく。口に入りきれない部分は指で擦り上げ、匡が白濁を吐き出すまで夢中になって続けていた。
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