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第5話

「……ぁン……ちがっ……私が……」 「違わないよ?体験するのが早いって言っただろ?どうしたら気持ちいいのかを体感するんだよ……ハルは感じやすいなぁ、もう勃ってる。可愛い、本当に食べちゃいたい」 その指摘に顔が赤くなるのがわかるほど顔が熱い。大きな手のひらで捕まれ扱かれると自分で触れていたよりずっと気持ちいい。 「……やっ……ダメ……あぁ……!!」 「ほら、少し声抑えて……壁に寄りかかって」 壁に背が着くのと同時くらいに暖かい粘膜に包まれて「ヒッ」と声を上げてしまうが両手で口を塞いだ。舌使い、口の動きに翻弄され、立っていることが難しいほどに力が抜けていき、足がガクガクと震え出す。 「……ほんと、可愛いねぇ……もっとトロトロにしたくなる……」 軽々とハルを抱き上げて自分の部屋より近いハルの部屋に入っていく。 敷かれた布団の上に横たえると、潤んだ眸がヒロを不安気に見上げていた。 そのまま寝着を前開きに広げながら口唇を重ね、薄く開いた口唇の隙間から舌を滑り込ませて舌を絡ませ、粘膜を嬲ると、ビクッ、ビクッ、と躰を揺らして快感に溺れ堕ちていく。 「……感じやすすぎ、女の子みたい……ん?なに?この痣……」 その言葉にビクッと違う意味でハルは躰を揺らし、小さく「ぃゃ……」と呟くが、寝着を脱がしつつ背中のほうも見るが、やはり痣がいくつか点在している。 「……学校でやられてんのか?」 ハルは顔を横に背けたままギュッと眸を閉じている。その痣を撫でるように口唇を滑らせていくとまた躰を揺らして小さく声を漏らす。 「こんなに可愛いのに、ハルのご主人様は見て見ぬふりか……」 「ちがっっ……アッ……ぅン……」 口唇と舌で躰中を愛撫をしていると甘い声が小さな口唇から漏れる。 痛いほど勃ち上がったハル自身にはなかなか触れず、先端からは誘惑の蜜が流れ落ちているのに、その蜜を舐め取りながら、たどり着いた 張り詰めた陰嚢を舌がなぞるとその中身を吸い取るように口の中で転がされて、反対側も同じように転がされる。 「あ、あ、あ、あ、あぁ……!!」 仰け反るように背を反らせて、声を震わせて、眦から雫が流れ落ちる。 「これで匡様を気持ちよくしてあげられるよ?同じことをすればいいんだよ。口唇や舌を使って全身を愛撫するんだ。」 そう言われても、初めて体感する他人の口唇は酷く快感を引き出していく。自分がこんなに感じてしまっていてはダメ、と思いながらもその愉悦には逆らえない。 ――こんなこと覚えてしまったら…… 与えられる快感に慣れてはダメだ!! 自分が与える側でなくてはならない。 先端に舌が這い、ゆっくりと暖かい粘膜に包まれていく。その下の実をやわやわと弄びながらきつく吸われると一溜りもなかった。 「……ん!!はぁ!!」 「……濃いのが出たなぁ、いいねぇ……」 ハルが吐き出したものを手のひらに見せつけるように出すと、先程教えられた秘部をその濡れた手でクルクルと指を回しながら塗込めていく。気持ちいいようなくすぐったような不思議な感覚で、脱力した躰には力が入らず、されるがまま躰を開かされていく。 そこに指が入っていく感覚は違和感があったけれど、慣れているのかその指は狭まったその場所を広げていく。いつの間にか増やされた指は2本になっていてバラバラと蠢いているが、違和感しかなく指が抜けるか抜けないかの場所まで指を引いてはまた肉壁を擦るように挿入ってくる。その抜けていく感覚がむず痒く、段々と息が上がっていく。 「……んぁ……ぁ……」 「……指が抜けてく時が気持ちいい?知ってるか?ケツは女でも感じるけど、男の方が気持ちいいんだぜ?なんでかって言うと、男にしかない性感帯があるんだよ……ほら、ここ……」 くいっ、と指を曲げてその場所をピンポイントで押し上げると、躰の内側からペニスを掴まれるような感覚が痺れとして伝わって 「あっ?あぁ?!……やっ、なに?」 萎えていたモノが一気に勃起する。 「ここを使って指で刺激しながら舐めれば、ハルちゃんはトロトロになっちゃうでしょ?だからご主人様にはこれは使えないけど、ここで自分も気持ちよくなりながら、男を気持ちよくしてあげることが出来るんだよ?」 両方を刺激しながら再度、ハルは高みに上っていく。それでも手を口に当てて声が最低限にしか漏れないように耐えるが、キツくて首を左右に振りながら、絶頂を迎える。 涙と飲みきれなかった唾液が口の隅からこぼれ落ちてぐちゃぐちゃな顔をしていた。

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