3 / 11

第3話

 見た事の無いそれを、エドワーズが瓶に浸すのを眺めながら、俺は首を傾げた。 「それは?」 「従順に、素直にさせるための、下準備のための品だ。ブジーだ」 「?」 「すぐに分かる」  エドワーズは手袋を嵌めたままの右手で、それを持ち、不意に屈むと、左手で俺の陰茎を握り混んだ。そしてゆっくりと扱かれた時、俺は息を呑んだ。 「な、何を……?」 「まずは体に、素直になるということを教育する。ロイ殿下は強情の塊だからな。まずは体からだ」 「ま、待っ……」  ここに至るまで幽閉されていたため、自慰をする時間も無かった俺は、呆気なく勃起した。手袋を嵌めているざらざらしたエドワーズ殿下の左手で、筋や雁首を刺激されると、一瞬で持ち上がった。 「……俺を辱めるのが目的と言うことか? まだ復讐が続いていると言うことか?」 「いいや」  エドワーズはそう言うと、華麗な笑顔を見せ――右手に持っていた棒を、俺の鈴口に当てた。ひやりとした感触に、俺は息を呑む。 「まさか――!! あ、おい、嘘だろ、っ、止めろ!!」  ズブリ、と。  ごくごく細いブジーという棒が、俺の尖端から入ってきた。前から尿道を暴かれた野など初めての俺は、目を見開く。背筋に冷たいものが走り、俺は思わず慌てて首を振る。 「止めろ、止めてくれ、頼むから止めろ、怖……ッ!! あ、嫌だァ!!」  しかしブジーは進んでくる。エドワーズは笑ったままだが、手の動きは実直だ。  冷たいものが中へ中へと進んできた後、最奥にトンっと触れた。 「――、――……っ……う……ぁ、あぁ、やだ、怖い、嫌だっ」  瞬間、全身に冷水を浴びせかけられたようになり、びっしりと汗をかいたのだが、気づくと俺は絶頂感に襲われていて、ガクンと肩を揺らした。なんだこれは。こんなものは知らない。 「もうロイ殿下は、王太子として血を残す必要は無い。だから、こちらの器官は射精するものではなく――雌のように感じる場所だと教育させてもらう」 「っ、――、――」  声が喉で凍り付いてしまい、俺は何も言えなくなった。  ゾクゾクとずっと続いている絶頂感に震えるしか出来ない。  その時だった。 「あ」  グリ、と。  強めにエドワーズが棒を動かし、俺の前立腺をより激しく刺激した。 「あああああああああああああああ」

ともだちにシェアしよう!