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第3話
見た事の無いそれを、エドワーズが瓶に浸すのを眺めながら、俺は首を傾げた。
「それは?」
「従順に、素直にさせるための、下準備のための品だ。ブジーだ」
「?」
「すぐに分かる」
エドワーズは手袋を嵌めたままの右手で、それを持ち、不意に屈むと、左手で俺の陰茎を握り混んだ。そしてゆっくりと扱かれた時、俺は息を呑んだ。
「な、何を……?」
「まずは体に、素直になるということを教育する。ロイ殿下は強情の塊だからな。まずは体からだ」
「ま、待っ……」
ここに至るまで幽閉されていたため、自慰をする時間も無かった俺は、呆気なく勃起した。手袋を嵌めているざらざらしたエドワーズ殿下の左手で、筋や雁首を刺激されると、一瞬で持ち上がった。
「……俺を辱めるのが目的と言うことか? まだ復讐が続いていると言うことか?」
「いいや」
エドワーズはそう言うと、華麗な笑顔を見せ――右手に持っていた棒を、俺の鈴口に当てた。ひやりとした感触に、俺は息を呑む。
「まさか――!! あ、おい、嘘だろ、っ、止めろ!!」
ズブリ、と。
ごくごく細いブジーという棒が、俺の尖端から入ってきた。前から尿道を暴かれた野など初めての俺は、目を見開く。背筋に冷たいものが走り、俺は思わず慌てて首を振る。
「止めろ、止めてくれ、頼むから止めろ、怖……ッ!! あ、嫌だァ!!」
しかしブジーは進んでくる。エドワーズは笑ったままだが、手の動きは実直だ。
冷たいものが中へ中へと進んできた後、最奥にトンっと触れた。
「――、――……っ……う……ぁ、あぁ、やだ、怖い、嫌だっ」
瞬間、全身に冷水を浴びせかけられたようになり、びっしりと汗をかいたのだが、気づくと俺は絶頂感に襲われていて、ガクンと肩を揺らした。なんだこれは。こんなものは知らない。
「もうロイ殿下は、王太子として血を残す必要は無い。だから、こちらの器官は射精するものではなく――雌のように感じる場所だと教育させてもらう」
「っ、――、――」
声が喉で凍り付いてしまい、俺は何も言えなくなった。
ゾクゾクとずっと続いている絶頂感に震えるしか出来ない。
その時だった。
「あ」
グリ、と。
強めにエドワーズが棒を動かし、俺の前立腺をより激しく刺激した。
「あああああああああああああああ」
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