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第5話

「違う、いやぁ、そっち無理だぁ!!」 「ああ、もっと強い方が良いのか。やはり最初の経験は鮮烈か」  ブジーの動きがまたグリグリとしたものにかわる。 「いやぁあああああ、あ――、――あ、あっ、あっ、だ、だめ、イってる、イってる!! イ、イって、いやぁあああ」 「イきたのだろう?」 「ンあ――!! 頼む、違う、止めてくれ!!」 「ではまたこちらの教育だ。殿下はもう出す必要は無いからな。感覚だけで果てるように」 「!!」  また尿道の側壁を擦られ始めた。先程よりも少し力が強い。その度に出ると思うのに、出せない。俺は子供のように泣くしかできない。 「いや、いや、いやぁっ、う、う……ぁ、出る、出る、出る!! あ、出せない、そんな、おかしい、出してる感覚がするのに出せない、いやぁ、いやだぁああ、ダメだこれ、おかしくなる、あ、あ、あ。イきたっ」 「ああ、イきたくなったのか」 「そっちはダメだぁあああ、今されたら、うああアアアア!!」  再びブジーの位置が深くなり、俺の前立腺を前から激しく刺激して、容赦なく俺をイかせる。最早その内に言葉を出すことが出来なくなり、俺はダラダラと涎を零しながら、震えるしか出来なくなった。涙が止まらない。  壮絶な快楽に全身が飲み込まれてしまい、熱い体では息が苦しい。  ピクピクと肩を跳ねさせながら、俺は涙を流す。最奥の前立腺を暴かれた時は我武者羅に首を振り、側壁を擦られた時は悶えながらすすり泣いた。気持ちがよすぎて、なのに出せなくて、もう意味が分からない。 「あ、ああああっ、うあ、あ……イく、イってる、いやだ、イっ――んぁ――!! ダメ、ダメだ、出したい、あ、あ……うぁ、ぁ出る、いや、いやあああ……待ってくれ、また奥、嫌だ嫌だ嫌だ、あ、あ、あイきっぱなし、そんなぁ!! イってる、イってるからぁ!! だめ、だめだって、うぁあああ。や、出る、今度はそれ、出る、あ、出せない、嘘だろぁあああ」  譫言のように喘ぎながら、俺は号泣していた。今度は規則的ではなく、緩急をつけて側壁を刺激される。かと思えば、トントントンと優しく指を動かされて奥を刺激され、ずっと甘くイかされる。それからまたズドンと強い快楽をたたき込むように、内部をグリグリとされる。  そのまま――どうやら俺は気絶したようだった。快楽が強すぎたのだろう。 「ん……」

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