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第10話
「ん? それは王太子であるお前を一目見て気に入ったが、さすがに隣国の第一王位継承権保持者は、一般的には嫁に出来ないからな。策を弄して貰ってきたと言うだけだ。あとは、体をじっくり頂いてから、その心も貰い受けよう」
エドワーズが何を言っているのか、俺の意識は理解を拒む。
それから俺は、エドワーズが公務の間や、己の公務の際は、ずっとコックリングとプラグを入れられ、それ以外の閨では、尿道責めの限りを尽くされた。
そんなある日だった。
「さて、今日から数日は、試しに射精管理をしないことにしよう。性的接触はしない。どこまで雌になったか見たいからな。ただ、欲しくなったら、俺に言えばいい」
こうして俺は解放された。
久しぶりに快楽が一切無い状態に、最初俺は嬉しすぎて泣いたが――すぐに絶望した。
――欲しい。
激しく貫かれるか、内部で前立腺を刺激されるか、前を暴かれたい。
――おかしい。
「嘘、嘘だ、こんなの俺の体じゃないっ……ひっ、あ、あ」
俺は自分の飲み物に、ずっと媚薬が入っていたのは知らなかった。
熱に浮かされて、すぐに俺は一緒に眠るエドワーズに抱きついた。
「なぁ、早く、早く触ってくれ」
「うん、きちんと言えて良い子だな。では、今日も前から前立腺を暴こうか」
嫌なはずなのに。もう快楽なしではいられない。
この日は下から貫かれた状態でブジーを入れられ、指でブジーを刺激されながら、ずっと突き上げられていた。快楽が辛いのに、無いと俺の体はもうダメなように思っていた。
――一年後。
「ロイ殿下」
「……あ、なんだ……?」
「俺をどう思っているんだったか?」
「愛している」
俺は口走った。最初はそう言わなければ射精させて貰えなかったのだが、今はそういったことが無くても、自然とこの言葉が出てくる。それが自分の本心なのか、俺はよく分からなかったが、俺は迷わずそう告げている。
「では、ブジーを自分で取ってくるように」
「ああ」
俺はもう、エドワーズ無しではいられないのだから、それはある種の愛としてもいいのかもしれないと、最近では考え始めている。
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